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エレクトロニック・ミュージックの影響を受けた激しいロック・サウンドを表す言葉として「インダストリアル」という言葉を生み出すことになったモンテ・カザッツァが亡くなった。享年68歳だった。

訃報は長年、彼とコラボレーションしてきたメリ・セント・メアリーによって6月30日に発表されている。「大きな悲しみと愛と共にモンテを旅立たせなければなりません」と彼女はツイートしている。「彼は大変な病気と痛みを抱え、そうした部分が終わったことについては安心しますが、既に彼のことが惜しまれます。私たちがどこにいこうとも、彼は彼なりのやり方で騒動を起こすことでしょう。唯一無二のモンテ・カザッツァ、安らかに」

モンテ・カザッツァはカリフォルニア州でキャリアを始め、衝撃を与えることを目的としたアートワークを制作している。彼はカリフォルニア美術大学で受けた最初の彫刻の授業で校舎にあったメインの階段にセメントの滝を作って、使用不能にしたことで退学となっている。彼の初期の作品はほぼ入手困難で、常識からかけ離れたものとなっていた。

彼が最もよく知られているのはサウンド・コラージュの作品で、8枚のスタジオ・アルバムをリリースしている。彼はスロッビング・グリッスルのインダストリアル・レコードが最初に契約したアーティストの1人で、「工場勤務者のためのインダストリアル・ミュージック」という言葉でジャンルとしての「インダストリアル」という言葉を生み出すことになった。

モンテ・カザッツァはファクトリックス、ケイオス・オブ・ザ・ナイト、ジ・アトム・スマッシャー、ザ・ラヴ・フォース、エスペリック・グレアといった人々とコラボレーションを行っている。スロッビング・グリッスルのジェネシス・P・オリッジが結成したサイキックTVの9枚のアルバムにも参加している。

モンテ・カザッツァが最後にリリースしたアルバムは2010年にリリースされた『ザ・シニック』となっている。

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