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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーはフロントマンのアンソニー・キーディスが自身のことをミュージシャンだとは思っていないことについて語っている。

アンソニー・キーディスはベーシストのフリーによるポッドキャスト『ディス・リトル・ライト』の最終回に出演して、ミュージシャンとしての自信のなさについて語っているという。フリーは『ロサンゼルス・タイムズ』のインタヴューでこの話で2人とも泣いてしまったと語っている。

対談形式のポッドキャストについて最もお気に入りの回を訊かれると、フリーは次のように答えている。「素晴らしかったのはアンソニーとの回だね。2人とも泣いてしまったんだ。というのも、彼とあんなことを話すとは思っていなかった。アンソニーは自分のことをミュージシャンだと思っていないし、音楽教育も受けたことがない。彼はバンド名をイディオット&ザ・スリー・ジーニアスズに変えようなんて、よく言っているんだ」

フリーは次のように続けている。「みんな、彼のことは下に見ているんじゃないかな? エディ・ヴェダーはパヴァロッティ並みだけど、アンソニーとは響きが違うんだ」

アンソニー・キーディスのことを素晴らしいシンガーだと思うかと訊かれて、フリーは次のように答えている。「すごいシンガーだと思うよ。彼は常に学んで、よりよくなろうとしている。バンドを始めた時、彼は音程を歌えず、叫んでいた。今の彼にはメロディーがあって、それにしがみついているわけでもない。彼は流れるように即興できるんだ」

「俺は素晴らしいシンガーのことをよく分かっている。カート・コバーン、ジム・モリソン、ロジャー・ダルトリー。でも、自分にとってはどんなミュージシャンでも自分なりのサウンドがあることが重要なんだ。アンソニーみたいなサウンドの人はいないよ」

レッド・ホット・チリ・ペッパーズは1982年に結成され、現在はアンソニー・キーディス、ドラマーのチャド・スミス、ギタリストのジョン・フルシアンテというラインナップとなっている。

同じインタヴューでフリーはバンドのディスコグラフィーにおいて最も納得していないアルバムについても語っている。

「最初のアルバムの作り方についてはずっと後悔しているんだ。曲はいいと思う。でも、ジャック・アイアンズとヒレル・スロヴァクが辞めて、僕らは他の2人、ジャック・シャーマンとクリフ・マルティネスを雇うことになった。2人とも素晴らしいミュージシャンだったけど、始めた時のメンバーほど繋がりは深くなかった。もう一度、あのアルバムを再レコーディングしたいと思ったけど、誰も説得できなかったんだ」

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