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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリストであるジョン・フルシアンテはギターの講師から言われた苦言について振り返っている。

ジョン・フルシアンテは米『ローリング・ストーン』誌の表紙をジョン・メイヤー、デレク・トラックスと共に飾ったことで、3大ギタリストの1人とも言われている。

今回、ベーシストのフリーによるポッドキャスト『ディス・リトル・ライト』に出演したジョン・フルシアンテは母親が手配してくれたギターのレッスンを受けた時のことを振り返っている。

「その人が『ブルースのスケールをできるだけ速く弾いて見せてくれ』と言ったんだ。それで、できるだけ速くブルースのスケールを弾いてみたんだけど、その人は『それじゃ速くない。君はいいギタリストじゃないね』と言ったんだ」

この頃には「自分はあるべき方法で演奏している」ということを確信していたが、講師には次のように言われたという。「『君が音源で作っているノイズは全然いいけど、速くブルースのスケールを弾けなければ、自分がいいギタリストだと人に言うことはできないんだ』と言われてね。想像しうる限り最悪の感情だったよ」

講師に質感を追求するか派手な演奏をするか決めかねていると言うと、ジョン・フルシアンテは次のようなアドバイスを受けたと語っている。「もちろん、派手なギター・プレイヤーだね。派手なギター・プレイヤーはやりたいことを何でもできるけど、質感を追求するギター・プレイヤーは派手なギター・プレイヤーにできることをできないんだ」

自分に合っていないことは気付いていたものの、ジョン・フルシアンテは指導を受け入れてスティーヴ・ヴァイの演奏法を研究し始めたという。「大事なのは何かを感じて、何かを語ることだというのは分かっていたんだけどね」と彼は語っている。

ジョン・フルシアンテはそれ以降ギターのレッスンを受けることはなく、やがて自身のアーティストとしての方向性を発見している。「5年ぐらい前にこの話をスティーヴ・ヴァイにしてみたんだ。そうしたら、彼は素晴らしい気持ちにしてくれたよ。彼も音楽講師の話をしてくれて、しばらくの間、頭を混乱させられたと言うんだよね。スティーヴ・ヴァイが自分の立場に共感してくれたことがどれだけ嬉しかったか、言い尽くせないよ」

先日、ザ・ダークネスのフロントマンであるジャスティン・ホーキンスはジョン・フルシアンテについての持論を語っている。

「レッド・ホット・チリ・ペッパーズについての問題はジョン・フルシアンテのギター・プレイから何も得られないことだ」とジャスティン・ホーキンスは自身のポッドキャストで語り、レッド・ホット・チリ・ペッパーズについて語る度にネガティヴなコメントが寄せられることにも触れている。

「ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーを過小評価されているギタリストと言うなら、ジョン・フルシアンテについては過大評価されているギタリストと評したいね。実際、一度ならず何度か僕はそう言ってきたんだ」

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