Photo: Zackery Michael

アークティック・モンキーズは最新作『ザ・カー』がもっと外向きの作品になるはずだったとプロデューサーのジェームス・フォードは語っている。

『NME』のインタヴューでジェームス・フォードはアルバムが「よりビッグで外向き」な作品になるはずだったが、新型コロナウイルスのパンデミックが起こったことで方向性が変わったと語っている。

「パンデミックが起こったことで、アレックスは自分の世界に入って、美しく距離の近い悲しい曲と共に戻ってくることになった。サフォーク州にある田舎の建物でレコーディングしたんだけど、パンデミックという背景もあったから、グループで一緒になって、アルコールと共に仲間意識を持てたのはよかったよ」

アレックス・ターナーは『NME』のロング・インタヴューでも当初の狙いは「一時期よりもラウドな曲を書くことだった」と語っている。しかし、すぐにこれらの楽曲がヘヴィなリフという根底を超えて進化していったことに気づいたという。「バンドと一緒にやってみて自分がやりたいと思ったものには自分でも驚かされるところがあったんだ」

「そこが新作と前作の大きな違いなんだろうなと思う。自分たちの探っているより大きくて新しいサウンドのダイナミクスを掴みきれていなかったんだ」と彼は語る。「でも、一緒にライヴをやったことがそこに辿り着く手助けをしてくれた。お互いのことをより気付くようになったんだよね。レコーディングしたのとは違う新たな状況に曲を持っていくと、まったく違う場所にいる自分に気付くんだよ」

アークティック・モンキーズは5月29日にブリストルでUKスタジアム・ツアーをスタートさせており、ツアーはUKとアイルランドで来月にかけて15公演が行われる。その初日の公演ではアークティック・モンキーズは2006年発表のデビュー・アルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』から“Mardy Bum”も披露しており、この曲のオリジナル・バージョンがライヴで演奏されるのは2007年以来となっている。最後にライヴで演奏したのは2013年となっていた。

アークティック・モンキーズは今年のグラストンベリー・フェスティバルの初日となる6月23日にヘッドライナーを務めることが決定している。

広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ