ノエル・ギャラガーは『NME』のインタヴューでザ・キュアーへの愛情と“Pretty Boy”のリミックスをロバート・スミスが手掛けた経緯について語っている。
今年3月、ノエル・ギャラガーはジョニー・マーが参加した“Pretty Boy”のロバート・スミスによるリミックス音源を公開している。ハイ・フライング・バーズの新作『カウンシル・スカイズ』に収録されたこのリミックスについて、コラボレーションの経緯をノエル・ギャラガーは『NME』に語っている。
ノエル・ギャラガーは次のように説明している。「この曲がザ・キュアーに似ているからだよね。『ロバート・スミスがリミックスしてくれないかな?』なんて言っていたんだ。それでメールアドレスを手に入れたから、1行目に『やあ、ロバート。ノエル・ギャラガーです』と書いて送ったんだ。この時点で『なんて奴だ』と思われると考えていたけど、『曲を送ってくれ』という返事が来たから、そうしたんだ。『死にたい』と思ったよ。ザ・キュアーのようなサウンドだと思っていたけど、戻ってきた時にはまさにそうなっていたんだ」
「何人かの人に聴かせたら『オアシスとザ・スミスとザ・キュアーが同じ曲にいるようなサウンドだね』と言われてね。それで『ありえない。なんてヤバい感想なんだ』と思った。彼には会ったことがなかったけど、“Boys Don’t Cry”以来、彼の曲にずっと憧れてきたんだ」
ノエル・ギャラガーはリミックスが届いてから、そう長くかからない内に本人と会うことができて、ザ・キュアーへの思いを伝えたという。
「最終的に会えた時にはマンチェスターのHMVでシングル“Standing On The Beach, Staring At The Sea”を買った時のことを覚えていると伝えた。人に言うと『お前、ザ・キュアーが好きなのか?』と言われるけど、『ああ。でも、ザ・キュアーが好きだからって、口紅を塗らなきゃいけないわけじゃない』と言っていた。分かるだろ? 最終的に彼に会ったら、愉快な人だった。Eメールでもすごく愉快だったよ」
ノエル・ギャラガーは次のように続けている。「彼はすべてのメールを大文字で送ってくるんだ。最初に届いた時は『おおっ』と思ったよ。その時はメガネがなくて――そう、ガールズたちには申し訳ないが、メガネを使っているんだ。だから、連絡してくるなと言っているんじゃないかと思った。強い口調の大文字しか見えなかったから、『猛烈に怒っている』のかと思ったよ」
昨年、ポール・ウェラーはノエル・ギャラガーにザ・キュアーに似た曲があると言われると、ロバート・スミスのことを「太ったクソ野郎」と評している。
「あいつらには我慢ならないね」とポール・ウェラーは語っている。「太ったクソ野郎だよ。口紅とか、くだらないことをやっているしね。彼は俺と同じくらいの歳だろ?」
ノエル・ギャラガーはザ・キュアーが現在行っている北米ツアーをステージ脇から眺め、楽屋にいるところを撮影されている。ザ・キュアーは2008年発表の『4:13 ドリーム』以来となる新作『ソングス・オブ・ア・ロスト・ワールド』をリリースする見込みとなっている。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは通算4作目となるニュー・アルバム『カウンシル・スカイズ』を6月2日に全世界同時リリースしている。新作についてノエル・ギャラガーは「原点に帰ったんだ。白昼夢の中、空を見上げて、人生がどうなるんだろうと思いを巡らす。それは90年代前半と同じように自分にとっては真実なんだ」と語っている。
また、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは12月に来日公演を行うことも決定している。
新作のストリーミングはこちらから。
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