ABBAは母国スウェーデンで開催される来年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストで再結成が計画されているという噂を否定している。
今年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストでスウェーデン代表のロリーンが“Tattoo”で優勝したことで、ABBAが自身のユーロヴィジョンでの優勝から50年を記念して、母国で開催される来年のユーロヴィジョンで再結成するのではないかという噂が持ち上がっていた。しかし、ABBAは一夜限りであっても再結成が実現することはないと否定している。
「自分としてはやりたくないね」とベニー・アン ダーソンはBBCに語っている。「僕がやりたくないということは他の人もやることはない。4人全員、そこは同じなんだ。誰かが『ノー』と言ったら、それはノーなんだ」
ビヨルン・ウルヴァースは次のように続けている。「僕らは自分たちがステージにいなくてもABBAの50周年を記念したことはできるんだよ」
ABBAは現在ロンドンでデジタルによる公演「ヴォヤージ」が行われており、先日デジタル公演の動員数が100万人を突破している。
デジタル公演ではスウェーデンのポップ・レジェンドであるABBAの動きや演奏をもとに、CGIで生み出されたアヴァターを使って、70年代の全盛期のバンドが、会場にいるフルライヴ・バンドをバックにライヴ演奏しているように見えるように演出されている。
ABBAの最新音源は“I Still Have Faith In You”や“Don’t Shut Me Down”といったシングルが収録されている『ヴォヤージ』だが、今後さらに新曲がリリースされる可能性を訊くと、ビヨルン・ウルヴァースは次のように答えている。「いや、『ヴォヤージ』が僕らから聴いてもらえる最後のアルバムだよ」
しかし、今回のライヴのような新しいテクノロジーを最大限に活用した別のプロジェクトのために戻ってくる可能性はあるとも彼は語っている。「今は知らない面白いフォーマットが今後出てくるだろうからね。AIやメタヴァースとか、面白いことがクリエイティヴ面ではいろいろ起こっているから、ABBAも関わるかもしれないよね」
デジタル公演がグラストンベリー・フェスティバルに登場する可能性についてはビヨルン・ウルヴァースは次のように語っている。「今は不可能だと思う。今後はあるかもしれないね。すごく複雑だからね。照明も、サウンドも、ヴィジュアルもすべてが統合されているから複雑なんだよ」
公演の今後について尋ねられると、ビヨルン・ウルヴァースは次のように答えている。「できるだけ長くこの会場でやりたいと思っている。何年も観てもらいたいと思うし、他の地域にレプリカを建てるかもしれない。アジア、オーストラリア、北米。現時点で多くのプロモーターといろんな都市について話をしているんだ」
「それぞれ建てるのに2年間かかるんだけど、今年の年末から来年の初頭にかけてどうするかの発表があると思う。別の場所でやるなら、そういうことになると思う」
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