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ニルヴァーナのカート・コバーンが壊したギターがオークションで60万ドル(約8200万円)の値を付けている。

出品されたのはフェンダーの黒のストラトキャスターで、ニルヴァーナのセカンド・アルバム『ネヴァーマインド』がリリースされた頃にカート・コバーンによって壊されたものとなっている。

オークションはジュリアンズ・オークション主催でニューヨークのハード・ロック・カフェで開催され、予想の10倍近い値を付ける形となっている。当初はカート・コバーンがギターを使用した期間やボディの詳細などから、6万ドルから8万ドルの値を付けるのではないかと試算されていた。

このストラトキャスターはカート・コバーンが1991年頃に使用しただけでなく、ニルヴァーナの3人のメンバーであるカート・コバーン、クリス・ノヴォゼリック、デイヴ・グロールのサインも入っている。ギターには昨年2月に亡くなったコラボレーション相手だったマーク・ラネガンに寄せたメモも書かれている。

ギターの底部に書かれたメモでカート・コバーンは自身の名前のスペルも間違えており、次のように書かれている。「Hell-o Mark. Love, your pal Kurdt Kobain. Washed up Rock Star」

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ジュリアンズ・オークションによれば、このギターは『ネヴァーマインド』の北米ツアーの最中にマーク・ラネガンに贈られたものだという。

カート・コバーンは複数のギターを壊してきたことで知られており、ジュリアンズ・オークションのコディ・フレデリックは彼のライヴ・パフォーマンスについて次のように語っている。「その人物は怒っていました。ステージでもそれが感じられましたし、楽器の扱い方からもそれが感じられます」

オークションに先立って修復されたものの楽器としては演奏できないままだったが、596,900ドルの値を付けている。

2022年にカート・コバーンが壊した別のギターはオークションで486,400ドルの値を付けていた。これは1989年に行ったアメリカ・ツアーでカート・コバーンによって壊された1973年製フェンダー・ムスタングのギターで、予定落札額の2倍以上の値を付けている。

今年2月、プロスケーターのトニー・ホークはチャリティのためにカート・コバーンが手描きしたアイアン・メイデンのスケートボードのレプリカを販売している。

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