スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンはAIが「音楽を永遠に変えることになる」と考えていると語っている。
ビリー・コーガンはラジオDJのザック・サングとのインタヴューでAI主導の曲作りがますます盛んになり、若いアーティストがそれを使って「悪用する」こともできるだろうと語っている。
ビリー・コーガンは次のように語っている。「AIが音楽を永遠に変えることになるよ。若いアーティストが悪用して、いい曲を書くためにAIを使う方法が分かったら、僕のように地下室で10000時間を過ごさなくていいわけだからね」
「最終的にアートとは優れた判断だと思う。この間、有名なラップ・アーティストの仕事ぶりについて聞いたんだけど、いろんな人に声をかけて、最も惹かれるビートを選んでいくんだ」
「でも今や、それがAIに変わることになる。『ねえ、AI。史上最高のラップ50曲から50のビートをくれ。自分が好きなのは37番だ』なんて感じでね。これに刺激を受けるんだ。これはパクリなのか? いや、違う。だって、自分も同じことをやっているからね。アナログというだけでね。僕は10000曲を聴いているんだ。そこに何の違いがある? たとえAIが選択肢を出してきたとしても、判断する人間の問題なんだ」
ビリー・コーガンはAIによってオーガニックなアーティストが競争することが難しくなるとも語っている。
ビリー・コーガンは次のように続けている。「問題なのは自分のようなオーガニックなアーティストの場合、曲の書き方は知らないけど判断はできる人、歌えないけどオートチューンを使える人との競争が難しくなるということだよ。今はよくない音楽がたくさんあるという人にはちょっと待ってほしい」
先日、スティングもAIによって有名ミュージシャンの声を再現する技術の議論に加わって、音楽業界において「戦いになる」だろうと語っている。
「音楽の構成要素というものは私たち、人間のものです」とスティングは語っている。「ここから数年は誰もが巻き込まれる戦いになるでしょう。人間が持つ能力という資本をAIから守るということです」
「ツールは便利ですが、私たちがそれを動かさなければなりません。機械にそれも任せてしまうようになるとは私は思いません。慎重にならなければなりません」
「おそらくエレクトロニックなダンス・ミュージックでは機能するけど、感情を表現する曲では自分が心動かされることはないんじゃないかと思う」
先日、AIを使って作られたオアシスを想定した音源も公開されており、大きな話題となっている。『AISIS』と名付けられた8曲が収録されたアルバムはインディ・バンドのブリーザーによって制作されたオリジナル曲で、彼らが作ったトラックにAIによるリアム・ギャラガーの声を乗せたものとなっている。
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