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ケイト・ブッシュは享年71歳で亡くなった元ベーシストのジョン・ギブリンに追悼の意を表している。

ジョン・ギブリンの訃報は彼が近年コラボレーションしていたバンドのオシビザのフェイスブックで発表されている。

オシビザによれば、ジョン・ギブリンは闘病の末に現地時間5月14日にチェルトナムで亡くなったとのことで、「ベーシスト、コントラバス奏者、アレンジャー、万能なセッション・ミュージシャン」と評している。

ジョン・ギブリンはケイト・ブッシュが1980年に発表したシングル“Babooshka”と“Breathing”でベースを担当しており、そこから長く続く関係が始まっている。

同年、ジョン・ギブリンがベースで、ケイト・ブッシュがバッキング・ヴォーカルでピーター・ガブリエルの“No Self Control”にも参加している。

その後、ジョン・ギブリンはサード・アルバム『魔物語』を皮切りに1989年発表の『センシュアル・ワールド』、1993年発表の『レッド・シューズ』、2005年発表の『エアリアル』、2011年発表の『ディレクターズ・カット』と『雪のための50の言葉』に参加している。

2014年にロンドンのハマースミス・アポロで行われたケイト・ブッシュの復帰公演でもジョン・ギブリンはバンド・メンバーに選ばれており、22公演に及ぶ連続公演「ビフォー・ザ・ドーン」はライヴ盤にもなっている。

ケイト・ブッシュは公式サイトでジョン・ギブリンに次のように追悼の意を表している。「誰もがジョンのことを大好きでした。彼はあらゆる意味で本当に美しい人でした。彼には素晴らしい才能があったので、誰もが彼と仕事をしたがりました。彼は素晴らしい人物だったので、誰もが友人になりたがりました」

「私もジョンのことが大好きでした。彼は40年以上にわたって最も大切で親しい友人の1人でした。常にお互いのことを考え、非常に特別な存在でした。彼と仕事をするのは大好きでしたが、それは非凡なミュージシャンだったからだけではなく、彼がすごく楽しい人物だったからです」

「私たちはよく笑っていたので、堪えきれずに座って声を上げることもありました。彼は音楽の文脈に入っていくのが得意で、彼が一線を超えて、彼のためにだけあったようなゴージャスな音楽的フレーズを見つけてくるのには興奮しました。彼は歌もよく歌ってくました。彼がどこまでやるのかを見るのは喜びであり、刺激になりました」

「素晴らしい人物、比類なきミュージシャンを失いましたし、特別な友人を失いました。彼のいない世界はもう同じものではありません」

ジョン・ギブリンは1952年にスコットランドのベルシルで音楽一家に生まれました。長いキャリアの中で彼はエルトン・ジョン、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニー、アニー・レノックス、フィル・コリンズらと仕事をしてきている。

1985年からジョン・ギブリンはデレク・フォーブスの脱退を受けてシンプル・マインズのベーシストを務めており、ライヴ・エイドのフィラデルフィア公演で初披露されることになった。シンプル・マインズのアルバムに3枚参加した後、彼はスタジオ・ミュージシャンに戻っている。

先日、ケイト・ブッシュは2023年にロックの殿堂入りを果たしたことについて「完全に衝撃を受けたことは認めざるを得ません。こんなことになるとは思っていなかったことです」と述べている。

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