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メガデスは最新作『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!』のアートワークを巡る訴訟で和解したことが明らかになっている。

これまでにトリヴィアム、デス・エンジェル、アーチ・エネミーらと仕事をしてきたデザイナーのブレント・エリオット・ホワイトは今年2月にニューヨーク東部地区連邦地方裁判所に訴状を提出している。ブレント・エリオット・ホワイトは2020年前半にメガデス側から連絡を受けて、メガデスの仕事としては3枚目となるアルバムのアートワークの依頼を受けたという。

しかし、アートワークに関する契約や支払いが行われる前にアルバム・ジャケットは世間に公開されることになり、アートワークの仕事に関する報酬として21500ドルを請求したが、マネージャーのボブ・ジョンセンからは同額で知的財産権の買い取りを含めることを提案されたという。

ブレント・エリオット・ホワイトがこれを拒否して、知的財産権の買い取りを含めた金額を提示したところ、両者の間では合意に至らず、そのままアルバム『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!』は2022年9月にリリースされていた。

今回、現地時間5月11日に両陣営は「この訴訟の解決に向けて原則的に合意に達した」と裁判所に通知している。ブレント・エリオット・ホワイトの弁護士であるマシュー・ケイヴは翌日「この件については有効的に解決されました」と『ハリウッド・レポーター』誌に語っている。これにより30日以内に裁判の棄却を求める申請が行われることになる。

先日、元メガデスのベーシストであるデイヴィッド・エレフソンはデイヴ・ムステインが40年前にメタリカを追い出されたことについて「愚痴をこぼしている」のは「哀れ」だと語っている。

元メタリカのギタリストで、メガデスのフロントマンであるデイヴ・ムステインはアルコール依存症、ドラッグの濫用、ジェイムズ・ヘットフィールドとラーズ・ウルリッヒとの個人的衝突を理由に1983年にメタリカを追い出されている。

デイヴ・ムステインは同年メガデスを結成して、デイヴィッド・エレフソンは結成から2002年まで、2010年から2021年までベースを担当している。デイヴィッド・エレフソンは未成年の少女をグルーミングした疑いでバンドを脱退させられている。

「電話が来て『君はクビだ』と言われたんだ。『なんだって?』と言ったよ。『最低な奴らが俺の家に爆弾を落としたんだ。これで終わりなのか? 本当じゃないんだ。デタラメなんだ。こんな扱いなのか?』ってね。交渉の余地はなかったよ」とデイヴィッド・エレフソンはブラジルの番組『ヘヴィ・トーク』で語っている。

デイヴィッド・エレフソンは「前に進むためにはそれを許すしか選択肢はなかった」と続けている。「デイヴ・ムステインがメタリカを辞めさせられたことについて見てきたからね。40年経っても愚痴をこぼしているわけだからね。それは哀れに見えると思うんだ」

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