ノエル・ギャラガーは新たなインタヴューでUKのEU離脱を「紛れもなくひどい大失敗」と評している。
2019年、ノエル・ギャラガーはEU離脱の結果を覆そうとする人たちを次のように批判していた。「EU離脱に投票したバカよりも一つだけ悪いことがあってさ。投票を覆そうとするアホたちが生まれてきたってことでね」
ノエル・ギャラガーは自身は投票に行っていないが、民主的な手続きに参加している人々はそれに同意できなくとも国民投票の結果を支持するべきだと述べていた。
今回、『ビッグ・イシュー』のインタヴューでノエル・ギャラガーはEU離脱を「悪夢のような状況」だとして若い人たちに弊害になると語っている。
「俺が生まれたマンチェスターのはずれだと、すべてに板が打ち付けられているんだ。今、この国で育っている若い人たちに申し訳なく思うよ。EU離脱は紛れもなくひどい大失敗だからね」
「どこかの政治家がマニフェストに国民投票を掲げ、それを実行してEUに戻るという度胸を持つまでは悪夢のような状況が続くだろうね。この国で機能しているものなんてない。政治家も機能していないし、社会サービスも機能していない」
ノエル・ギャラガーは次のように続けている。「政治は袋小路に入ってしまった。あいつらが掲げていることはどれも理解できない。保守党はこの国をダメにして労働党に渡して、頑張って下さいとでも言うんだろう」
ノエル・ギャラガーは労働者階級の若いミュージシャンが生活費や楽器代、スタジオ代で苦しんでいることを懸念していると続けている。
「彼らの生活や彼らのカルチャー、彼らが次に進むところを代弁してくれる人は誰もいないんだ」
2019年、ノエル・ギャラガーは『ガーディアン』紙とのインタヴューの中でEU離脱を巡る発言がきっかけで人々から批判されたことを明かしている。「人々からナチスって呼ばれるようになったんだよ!」と彼は語っている。「『ウソだろ? 第三帝国の一員だって言うのかよ?』って思ったね」
「いいか、EUからの離脱は馬鹿げていると思っているよ。俺たちの誰一人として投票する資格なんてなかったと思っている。EUから離脱をすべきかっていうことを、ブラッドフォードにあるフィッシュ・アンド・チップス店の店主に訊いているわけでさ。そいつが『離脱すべきだ!』って言っているわけでね。けど、俺としては、もう一度国民投票をやったところで覆らないと思うよ。離脱するしかないんだ。(国民投票の時に)人々がどれだけ知識不足だったとしても、彼らに『あなたたちの投票は無効です』って言うことになるわけでさ。人々の意見を受け付けなくなる前兆になるはずだよ」
当時、ノエル・ギャラガーは将来を比較的楽観視しているとも語っていた。
ノエル・ギャラガーはハイ・フライング・バーズとしてのアルバム『カウンシル・スカイズ』のリリースを6月2日に控えている。アルバムからは“Council Skies”、“Dead To The World”、“Easy Now”、“Pretty Boy”といった曲が公開されている。
先日、ノエル・ギャラガーはオアシスのデビュー・アルバム『ディフィニトリー・メイビー』を2024年に再発するとして、すぐに再結成ツアーが行われることはないと語っている。「ツアーはないよ」と彼は語っている。「再結成してライヴをやることはないんだ」
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