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アディダスは売れ残ったカニエ・ウェストによるイージーの在庫を販売して、その収益の一部を慈善事業に寄付することを計画している。

先日、アディダスのCEOであるビョルン・ガルデンはカニエ・ウェストによるイージーのブランドとの提携を打ち切ったことで業績に「打撃」があったことを認めている。

ビョルン・ガルデンは特に北米での売り上げが20%の落ち込みを見せていることを明らかにしている。イージーを失ったことで、2023年第1四半期の売り上げは4億ユーロ(約580億円)減少したという。

アディダスはカニエ・ウェストによる一連の反ユダヤ主義的な発言を受けて提携関係を解消している。

「今、やろうとしていることはこれらの商品を売るということです。商品を燃やしても解決にはなりません」とビョルン・ガルデンは年次株主総会で語っている。

ビョルン・ガルデンはイージーの靴が間接的な方法で市場に出回るのを防ぐため、同社は寄付を断念したと述べている。代わりに収益をカニエ・ウェストによる一連の反ユダヤ主義的な発言で被害を受けた団体に寄付することを考えているという。カニエ・ウェストはパートナーシップの条件に基づいて、そのお金の一部を受け取る権利があると言われている。

アディダスは12億ユーロ(約1760億円)分の未販売のイージーのシューズを抱えているとのことで、休眠在庫の一部を売却することで同社は今年7億ユーロの損失を減らすことができるという。しかし、ビョルン・ガルデンは「難しいことにカニエ・ウェストはこの業界でも最もクリエイティヴな考えの持ち主です」とも述べている。

カニエ・ウェストが反ユダヤ主義的な発言をした当時、アディダスは次のように述べている。「アディダスは反ユダヤ主義やその他のいかなるヘイト・スピーチも容認しません」

BBCの報道によれば、アディダスは提携関係を終える数年前からカニエ・ウェストの問題行動を知っていたとする投資家から訴訟も起こされている。

アディダスはこれを「根拠のない主張」だとして「こうしたことから自分たちをできるだけ守るために必要な措置を取ってきた」と述べている。

先日、カニエ・ウェストはロサンゼルスでアディダスが所有する建物の隣にイージーの事務所を開設したとも報じられている。

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