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ザ・ビートルズはザ・ビーチ・ボーイズの“God Only Knows”をカヴァーする音源がAIによって作成されている。

ここ数ヶ月にわたってAIのメソッドを使って、ザ・ウィークエンドやドレイク、カニエ・ウェストといったお気に入りのアーティストのコラボレーションを作る動きが起こっており、今回は1960年代の楽曲の新しいバージョンを作って現代へと甦らせることもできることを示すプロジェクトとなっている。

この“God Only Knows”のバージョンではポール・マッカートニージョン・レノンのデュエットとリンゴ・スターによるバッキング・ハーモニーが再現されている。

音源の製作者はこの音源を作ろうと思った動機や使ったツールについては説明していないものの、ポール・マッカートニーはかつて“God Only Knows”について「聴くたびに涙が出る数少ない曲の一つ」と評している。「本当にただのラヴソングなんだけど、見事に完成している。ブライアン・ウィルソンの天才さが表れているよね」

先日、AIを使って作られたオアシスを想定した音源も公開されており、大きな話題となっている。『AISIS』と名付けられた8曲が収録されたアルバムはインディ・バンドのブリーザーによって制作されたオリジナル曲で、彼らが作ったトラックにAIによるリアム・ギャラガーの声を乗せたものとなっている。

リアム・ギャラガーも好意的な反応を示しており、多くのリリースよりも「いい」ものができているとしてインディ・バンドに賛辞を寄せている。

他にもカート・コバーンがホールの“Celebrity Skin”を歌った音源もAIによって制作されている。

また、グライムスはAIを使って自身の声を再現して新曲を作ることを認めている。グライムスはコラボレーションするアーティストとの契約と同じようにロイヤリティの半分を渡してくれるのであれば、自分の声を自由に使ってほしいとしている。「機械との融合はクールなことだと思います。あらゆるアートをオープンソースにして、著作権をなくすという考え方も気に入っています」

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