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プリンスは毎年ペイズリー・パークで行われている追悼イベントで未発表音源が公開される見込みとなっている。

このイベントは音楽的にもカルチャー的にもアイコンだったプリンスを追悼するために、ミネソタ州チャンハッセンにあるレコーディング・スタジオ、ミュージアム、コンサート会場を擁したペイズリー・パークで毎年開催されている。

6月8日から6月11日まで開催される2023年のイベントは音楽界から有名な顔ぶれが出演予定で、プリンスの人生と栄光を振り返るパネル・ディスカッションも行われる。

しかし、最も重要なこととして今年のイベントではプリンスによって作られて管理場所に保管されてきた未発表の音源が公開されるという。

4日間のイベントでいくつの未発表音源が公開されるのかは明らかになっていないが、プリンスについては未発表のデモ、名曲の別バージョン、膨大なコンサート映像、ライヴ音源が「数百時間分」残っていることが明らかになっている。

チャカ・カーン、ミント・コンディションのストークリー、パブリック・エナミーのチャックD、Dナイス、ダグ・E・フレッシュ、プリンスのバンドであるNPGのメンバーらがイベントには出演予定となっている。

「世界で最もクリエイティヴで才能あるコミュニティの一つになるものの中心にプリンスはいたと思います。今年はファミリーであるみなさんがどのようにその遺産を受け継いでいるかを複数の方法で示したいと思っています」とペイズリー・パークのウェブサイトには記されている。

「プリンスの遺産への貢献が他の人々にどのように影響を与えたかを共有する機会となり、クリエイティヴな表現の時間が展開され、世界的な影響を与えた素晴らしいコミュニティのメンバーが登場するパネル・ディスカッションも行われます」

プリンスについては地元の道路が彼にちなんだ名前になることも決定している。州議会の投票によって高速道路の名前がプリンス・ロジャーズ・ネルソン・メモリアル・ハイウェイになることが決定している。約6000平方メートルのペイズリー・パークを通る高速道路は約11kmに及ぶものとなっている。

プリンスは『サイン・オブ・ザ・タイムズ』のスーパー・デラックス・エディションが2020年にリリースされている。スーパー・デラックス・エディションは、8枚のCDに収録される92曲のうち、63曲が未発表トラックで、そのうち45曲が1979年5月から、1987年7月までにレコーディングされたスタジオ曲となっている。

パッケージは12インチBOX仕様で、120ページのハードカヴァー・ブックレットには、プリンスの手書きの歌詞、ジェフ・カッツによる貴重な未公開写真が収録されている。そのほか、デイヴ・シャペル(俳優・コメディアン)、レニー・クラヴィッツ、スーザン・ロジャース(レコーディング・エンジニア)、ダフネ・ブルックス(イェール大学教授)、アンドレア・スウェンソン(ミネアポリスの音楽評論家)、デュエイン・チューダール(プリンス研究者)の英文ライナーノーツが掲載されている。

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