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エド・シーランは“Thinking Out Loud”はマーヴィン・ゲイの“Let’s Get It On”を盗作していないという判決が裁判所で下されている。

エド・シーランはマーヴィン・ゲイと“Let’s Get It On”を共作したエド・タウンゼントの遺産管理者から2016年に訴訟を起こされている。

原告側はエド・シーランと共作者のエイミー・ワッジが“Thinking Out Loud”で“Let’s Get It On”の上がっていく4つのコード進行とリズムを盗作したとして、著作権を侵害する「顕著な類似性」があると主張している。エド・シーランは“Let’s Get It On”を盗作していないと否定していた。

エド・シーランは著作権侵害の裁判に敗れた場合、音楽業界を去るとも発言していた。

今回、陪審員の裁定によって“Thinking Out Loud”は独自に書かれたとしてエド・シーランは著作権侵害をしていないという判決が下されている。判決を受けてエド・シーランは弁護士と抱き合い、共作者のエイミー・ワッジと妻のチェリー・シーボーンは涙を流していたという。

エド・シーランは法廷の外にいた報道陣に次のように語っている。「裁判の結果にとても満足していますし、本業をやめなくて済みそうです。しかし、同時にこのような根拠のない主張が裁判になることに信じられないほど苛立ちを感じています」

エド・シーランは他人の曲を盗んでいたと言われることは「悲惨なこと」だとして、自身のことを「曲を書いて人々を楽しませるのが大好きなギターを持った男」と評し、「誰かに貯金箱を振らせる」つもりはないと語っている。

判事は陪審員たちを「独自の創作は曲の類似性に関係なく、完全な弁護になります」と言って審議に送り出したという。

先日、この裁判では原告側の弁護士であるベン・クランプが冒頭陳述でエド・シーランがコンサートで“Thinking Out Loud”と“Let’s Get It On”をマッシュアップする様子をファンが撮影した動画を流し、「このコンサート映像が供述です」と述べている。

このマッシュアップについて尋ねられたエド・シーランは次のように語っている。「多くのポップ・ソングは大方のポップ・ソングに重ね合わせることができます。ある曲とある曲をマッシュアップしてみたというだけです」エド・シーランは“Let’s Get It On”を映画『オースティン・パワーズ:デラックス』で初めて聴いたことも明かしている。

また、裁判ではAIで生成されたマーヴィン・ゲイの“Let’s Get It On”の音源がかけられ、法定では笑いが起きることになったという。

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