ディプロは今年のコーチェラ・フェスティバルのラインナップに感心しなかったとして、ヘッドライナーをブッキングするのに「難しい時代に来ている」と語っている。
ビヨンセ、マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ビーバーといったアーティストの曲を手掛けてきたディプロは新たなインタヴューで2023年にコーチェラ・フェスティバルについての見解を語っている。
ディプロはバッド・バニーやBLACKPINKといった今年のヘッドライナーについて「クール」ではあるものの、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやダフト・パンクといった過去のヘッドライナーには匹敵しないと語っている。
「コーチェラ・フェスティバルに関しては自分がちょっと歳を取りすぎたのかな」とディプロは『ハリウッド・レポーター』に語っている。「今年のコーチェラは最も歳を取ったなと感じたね。楽しかったよ。一般の人たちと一緒に行って、新しいバンドを観るのは大好きなんだ。でも、やりすぎかなとも思ったね」
「正直、ヘッドライナーをブッキングするのが難しい時代に来ているんだと思う」とディプロは続けている。「もうあまり残っていないんだ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズとか、ダフト・パンクとか、すごいスーパーヒーローの時代は終わったんだよ。今回はバッド・バニーやBLACKPINKといった人たちがブッキングされて、クールだったけど、彼らはトップ40に最も多くの曲が入っているというだけでね。スタジアム・アクトみたいなものだよね」
レッド・ホット・チリ・ペッパーズとダフト・パンクはキャリアを通して数々のトップ40に入るヒット曲を輩出して、スタジアム・ツアーも行っている。
彼がふさわしいと思うヘッドライナーのブッキングが難しくなっている理由についてディプロは最近は「カルチャーとして重要な新しいアクトがあまりいない」と述べている。
「ラビリンスを観たんだけど、素晴らしかったよ。あれはリアルなコーチェラ・フェスティバルを体現していたと思う」とディプロは続けている。「彼には時代意識があった。でも、他のアーティストはカルチャーとしての試金石を探そうと奮闘しなきゃいけない感じがした。前にジミー・ファロンに『コーチェラってインフルエンサーの『サバイバー(※生き残りをかけて戦うテレビ番組)』だよね』と言ったんだけど、今年はまさにそんな感じだったね」
フランク・オーシャンは今年の1週目のコーチェラ・フェスティバルで6年ぶりとなるライヴを行ったが、足に怪我を負ったため、2週目はブリンク182がヘッドライナーとなっている。
「彼はファンに向けてコンサートをするということに関心がないんだと思う」とディプロはフランク・オーシャンのキャンセルについて語っている。「アイス・リンクがうまくいかなくて、それが何より必要だったわけだよね。彼は最高の声を持つ1人だけど、ライヴには関心がないんだ。あれはコーチェラ側の過ちだったと思うよ」
コーチェラ・フェスティバルは1週目の3日間で終演時間の取り決めを破ったとして11万7000ポンド(約1500万円)の罰金が科せられることも明らかになっている。
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