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ピンク・フロイドのニック・メイスンは今後の再結成について「何でも受け入れると言っておきたい」と語っている。

ピンク・フロイドについてはロジャー・ウォーターズが名作『狂気』の50周年を記念して他のメンバーが参加しない形でアルバムを再レコーディングしている。

先日、ニック・メイスンは再レコーディングした音源について次のように語っていた。「彼が取り組んでいる音源を送ってくれたから、手紙を書いて、『腹立たしいけど、間違いなく素晴らしいよ』と伝えたんだ。実際、そうだった。オリジナルを台無しにするようなものではなかった。興味深い番外編になっているんだよ」

今回、ピンク・フロイドの再結成の可能性についてニック・メイスンは『ザ・サン』紙に次のように語っている。「何が起こるかなんて分からないからね。何でも受け入れると言っておきたいね」

先日、ロジャー・ウォーターズは自身が元ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアのギター・ソロを好きではないとする「下劣なつまらない」記事を批判している。

『ニュー・ステイツマン』誌のスチュアート・マコニーによる「ピンク・フロイド内の戦争」と題された記事ではロジャー・ウォーターズがピンク・フロイドの『狂気』を再レコーディングしたことについて触れられている。

記事では次のように書かれている。「その一環でスペインの『エル・パイス』紙で言っていたところのデヴィッド・ギルモアの『ひどいギター・ソロ』は外されることになるだろう」

ロジャー・ウォーターズはフェイスブックでこの内容に異議を唱えて、この記事を「ありがちな、つまらないゴシップによる分かってない意味のないもの」と評して、「上から目線のちょうちん記事体質」を批判している。

「さて、デヴィッド・ギルモアの『ひどいギター・ソロ』と書いてあるが、誰が言ったことを引用しているのか分からないが、間違いなくそれは僕じゃないね。『狂気』でも『炎〜あなたがここにいてほしい』でも『アニマルズ』でも『ザ・ウォール』でも『ファイナル・カット』でも彼のギター・ソロは気に入っているんだ」

それに先立って、デヴィッド・ギルモアは数十年にわたってユダヤ人を巡って溝があるロジャー・ウォーターズを批判していた。

ロジャー・ウォーターズについては自身の「ディス・イズ・ノット・ア・ドリル」ツアーの一環で5月28日にフランクフルト公演を行う予定だったが、ロジャー・ウォーターズが反ユダヤ主義であるという批判を受けてフランクフルト市議会によって公演を中止する決定がなされている。

それを受けて、エリック・クラプトン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、ピンク・フロイドのニック・メイスン、ブライアン・イーノらによってロジャー・ウォーターズを支持し、決定を覆すことを求める署名活動がChange.orgで行われている。

昨年、ロジャー・ウォーターズのいないピンク・フロイドはウクライナの支援のために“Hey, Hey, Rise Up”と題された28年ぶりの新曲をリリースしている。同曲はウクライナのバンド、ブームボックスのシンガーであるアンドリーイ・クリヴニュークのヴォーカルをサンプリングしたもので、1994年の『対』以来のオリジナル曲となっている。すべての収益はウクライナ人道支援募金に寄付される。

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