U2のギタリストであるジ・エッジはフロントマンのボノによる政治面での「驚異的な力」について触れ、よく知られる政治活動家になったことは正しかったと語っている。
『モジョ』誌のインタヴューでジ・エッジはU2の音楽と課外的な政治活動はバンドと「混ざり合った」ものとなり、時の経過を経て今では「一方がないことを想像するのも難しい」状態になったと語っている。
「間違いなく難しい局面もあったよ。特にボノはアメリカで大きな動きをするようになって、彼は両側から驚異的な力を発揮できることを理解していた。そして、様々な方向性の政治家を一緒に取り組むように説得することになったんだ」
「でも、それはつまりジェシー・ヘルムズのような人間と面会することを意味するわけだからね。彼はロバート・メイプルソープの写真を理由に全米芸術基金を解体させ、エイズの流行について早い段階でひどいコメントをしたことで知られていた」
ジ・エッジは次のように続けている。「だから、大変だった。でも、道理は理解したよ。美徳を見せびらかすのではなく、結果を伴う活動ということで判断するのなら、ボノは間違いなく正しかった」
ボノがジェシー・ヘルムズに干渉したことで、米国議会は多くの人の生活を変えることになったエイズ支援パッケージを可決している。
「ある政治家を説得できれば、既存の支持層を犠牲にすることなく、支持層を追加することができるかもしれないと言われたら、断るのは難しい」とジ・エッジは語っている。「ボノはこの基本的な考えを提唱するのがすごくうまくなった。『いいですか、これはあなたにとって政治的な点数稼ぎになります』ってね。でも、そうなると、えてして彼は政治家と一緒に写真に収まることにもなるんだけどね」
ジ・エッジはボノを批判する人々についてボノがやってきたことに必要な勇気を多くの人は理解していないと語っている。
「原理原則に妥協していると思われているんだろうけど、彼は全然そんなことはない」とジ・エッジは語っている。「彼が妥協したのだとすれば、それは自分のPRと、意見の一致しない人々からの援助を受けられることにオープンにならない原理主義者からの支持に対してだろうね。結局のところは事実が彼のアプローチの裏付けになっていると思う」
ボノは政治活動を積極的に行っており、アフリカでのエイズ被害や貧困の問題に取り組んだほか、DATA、EDUN、ワン・キャンペーン、プロダクト・レッドといった運動を立ち上げている。
ジ・エッジは同じインタヴューで「ギター復活の先陣を切りたい」と語っている。ジ・エッジはたくさんの「素晴らしい音源が待ち構えている」として、ボノが「ノイジーで妥協のない理屈を超えたギター・アルバム」と評した新曲が次のプロジェクトになると語っている。
U2は先月『ソングス・オブ・サレンダー』をリリースしており、全英アルバム・チャートで11枚目となる1位を獲得している。
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