Photo: GETTY
プロコル・ハルムの作詞家として最もよく知られているキース・リードが亡くなった。享年76歳だった。
プロコル・ハルムは公式サイトでキース・リードが現地時間3月23日に亡くなったことを発表している。ロンドンの病院で亡くなったとのことで、「ここ数年、彼はガンの治療を受けていました」と記されている。
キース・リードの家族が「多くのお見舞いの言葉をくれた人々のやさしいメッセージに感謝している」として、葬儀が近親者のみで近い将来行われることも明らかにされている。「彼を偲んで寄付をしたい人のための詳細を近い内に更新します」
「キース・リードは大変惜しまれることになるでしょう」と公式サイトの声明は締めくくられている。
キース・リードが歌詞を手がけたプロコル・ハルムの最大のヒット曲は1967年発表のデビュー曲“A Whiter Shade Of Pale”で、60年代中頃の「サマー・オブ・ラヴ」のアンセムの一つとなっている。同曲は史上最も売れたシングルの一つで、全世界で1000万枚以上のセールスを記録し、1000以上のアーティストによってカヴァーされている。
バンドは声明でキース・リードが「人生の終盤、あの曲の意味を説明していたと常々言っていました。しかし、悲しいことにその機会が訪れることはありませんでした」とも述べている。
プロコル・ハルムの中心メンバーだったキース・リードは1967年から2012年までのオリジナル曲の歌詞をほぼすべて手掛けている。彼の歌詞が使われていないのは2017年に発表された最後のアルバム『ノヴム』で、同年キース・リードはプロコル・ハルムを脱退している。
プロコル・ハルム以外ではキース・リードはマイケル・ポルナレフやジョン・ファーナムとコラボレーションを行っている。ジョン・ファーナムが1986年に発表したヒット曲“You’re The Voice”はキース・リードとの共作となっている。また、キース・リード・プロジェクト名義で2枚のアルバム、2008年発表の『ザ・コモン・スレッド』と2018年発表の『イン・マイ・ヘッド』をリリースしている。
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