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ピンク・フロイドのドラマーであるニック・メイスンはロジャー・ウォーターズが再レコーディングした『狂気』についての見解を述べて、「間違いなく素晴らしい」と語っている。

ロジャー・ウォーターズは他のバンドメンバーが参加することなく、ピンク・フロイドの名作を再レコーディングしたことを発表している。1973年にリリースされた『狂気』は史上最高のアルバムの1枚に数えられ、今月50周年を迎えている。

今回、ニック・メイスンは再レコーディングした『狂気』についての見解を述べて、一部の音源を聴いたことを明らかにしている。

「ロジャー・ウォーターズが自身のバージョンに取り組んでいるという噂は聞いていたよ」とニック・メイスンはロンドンのドルビーアトモス没入型スタジオで開催された『狂気』の試聴会で語っている。「ロジャー・ウォーターズが真っ向からオリジナル・バージョンと対決して、妨害になるんじゃないかという見立てもあったんだ」

ニック・メイスンは次のように続けている。「彼が取り組んでいる音源を送ってくれたから、手紙を書いて、『腹立たしいけど、間違いなく素晴らしいよ』と伝えたんだ。実際、そうだった。オリジナルを台無しにするようなものではなかった。興味深い番外編になっているんだよ」

現在、ニック・メイスンはスパンダー・バレエのゲイリー・ケンプと共に初期のピンク・フロイドの曲を演奏するニック・メイスンズ・ソーサーフル・オブ・シークレッツとしての活動を行っている。

ニック・メイスンは過去の名曲を再解釈して、新しい形で提示するという方法論を支持する理由についても説明し、オリジナルの音源を「発展」させることができると述べている。

「既存の音源について好きなことの一つがそれを発展させたり、これまでになかった魅力を見出すことなんだ」とニック・メイスンは語っている。「音源をそのまま維持するというよりは発展させていくという考え方のほうが好きなんだ」

先日、ニック・メイスンはエリック・クラプトンらと共にフランクフルト公演を中止にする決定を覆すことを求める署名活動に協力している。

ロジャー・ウォーターズは自身の「ディス・イズ・ノット・ア・ドリル」ツアーの一環で5月28日にフランクフルト公演を行う予定だったが、ロジャー・ウォーターズが反ユダヤ主義であるという批判を受けてフランクフルト市議会によって公演を中止する決定がなされている。

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