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ボビー・コールドウェルが亡くなった。享年71歳だった。
“What You Won’t Do For Love”といったヒット曲で知られるボビー・コールドウェルの訃報は妻のメアリーによって発表されており、穏やかに亡くなったという。「ボビーはここ自宅で亡くなりました。彼が私たちの下を離れる時、私は強く腕で彼のことを抱いていました。私は永遠に胸を痛めることになります。長年にわたって多くの祈りを捧げてくれたみなさんに感謝します。彼はフルオロキノロン毒性症候群（floxed）で、6年と2ヶ月の間、健康に問題を抱えていました。神と共に安らかに。愛を」と彼女は述べている。
「floxed」という言葉は特定の細菌感染症の治療に用いられるキノロン系抗生物質に対する副作用を指す言葉となっている。ボビー・コールドウェルは2017年に抗生物質の副作用でアキレス腱を断裂し、神経損傷を負ったことが昨年になって報じられていた。
ボビー・コールドウェルはマンハッタンで生まれ、フロリダでR&Bやソウルを聴きながら育つことになった。1970年代前半にはリトル・リチャードのリズム・ギタリストを務め、1978年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリースしている。
最も知られている曲である“What You Won’t Do For Love”はレコード会社にアルバムにシングルがないと言われてから、48時間以内で書かれることになった。この曲は大きな成功を収め、特に黒人のアメリカ人の間で人気となり、R&Bラジオ局の定番曲になることになった。
Bobby passed away here at home. I held him tight in my arms as he left us. I am forever heartbroken. Thanks to all of you for your many prayers over the years. He had been "FLOXED," it took his health over the last 6 years and 2 months. Rest with God, my Love. -Mary Caldwell
— Bobby Caldwell (@bobbycaldwell) March 15, 2023
後年になってボビー・コールドウェルは彼が黒人ではなく白人なのが信じられないとするファンとのツイッターでのやりとりが話題になった。実際、彼のレーベルであるTKレコーズは黒人のリスナーに売り込むためにファースト・アルバムのジャケットでシルエットの画像を使って、人種を明らかにしないことに意図的に配慮していた。
ボビー・コールドウェルの最後のアルバムは2015年にリリースされた『クール・アンクル』となっている。多くの曲がヒップホップ・アーティストによってサンプリングされており、トゥパックの死後となる1998年にリリースされた“Do For Love”でもサンプリングされている。
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