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メタリカはヴァージニア州にあるアナログ盤プレス工場の筆頭株主となって買収している。

ヴァージニア州アレクサンドラにあるファーネス・レコード・プレッシングは12台のフェニックス・アルファと2台のファインビルトを擁するアメリカ最大のアナログ盤プレス工場の一つとなっている。

この工場はメタリカについても『キル・エム・オール』や『ライド・ザ・ライトニング』、『メタル・マスター』のボックスセットのアナログ盤もプレスしている。

今回、メタリカは1996年にエリック・アスターが創業したファーネス・レコード・プレッシングの筆頭株主となっている。エリック・アスターは次のように語っている。「ファーネスを今日のような献身的で経験豊かな専門家集団に育て上げることは大変な努力のかかることでしたが、非常に喜ばしいことです」

「長期的な未来が保証され、同時に成長の機会をよりよく活用できることはファーネスのスタッフ全員にとって本当にエキサイティングなことです」

メタリカのラーズ・ウルリッヒは次のように語っている。「次の次元に向けてファーネス、エリックやアリ、マークとパートナシップを築けたことはこれ以上嬉しいことはありません。彼らが自身の技巧に持っている情熱やインディ精神は文化的に私たちと同じ魂を持つ同士です」

ジェイムズ・ヘットフィールドは次のように続けている。「ファーネスはメタリカにとっても素晴らしいけれど、それ以上にファンにとって重要な存在です。メタリカとファーネスの関係が深まることで、アナログ盤のファン、特に我々の5人目のメンバーは今後も高品質のアナログ盤に触れ続けることができるのです」

先日、イギリスのエンタテインメント小売協会が発表した統計によれば、アナログ盤の売上が35年ぶりにCDの売上を上回っている。

2022年の音楽売上は3%増加して、20億ポンド(約3200万円)近くにまで達している。これは2003年以来の高い売上で、最も低かった2013年の2倍近くとなっている。

フィジカルの売上は3.8%の減少で2億8040万ポンド(約448億円)となったが、CDの売上が減る一方で、アナログ盤は成長を続けている。

アナログ盤の売上は11%増加の1億5050万ポンド(約240億円)で、CDの売上は17.4%の減少で1億2400万ポンド(約198億円)となっている。この統計でアナログ盤がCDを上回るのは1987年以来となっている。

昨年、ジャック・ホワイトはメジャー・レーベルに自身のアナログ盤プレス工場を建てるように求める公開書簡を発表している。

ジャック・ホワイトは自身のプレス工場であるナッシュヴィルのサード・マン・レコーズを所有しているが、新型コロナウイルスでアナログ盤のプレス全体の工程が遅れ、小さなアーティストほど発売を遅らせなければいけない事態を迎えていた。

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