ウェイン・ショーターが亡くなったことが所属レーベルであるブルーノートによって発表されている。
ウェイン・ショーターは、献身的な妻キャロリーナ、娘のミヤコとマリアナ、そして生まれたばかりの孫のマックスの4人という愛する家族に囲まれながら、ロサンゼルスの病院で静かに亡くなったという。
ウェイン・ショーターは今年2月に13回目のグラミー賞を受賞したところで、最後の数年間はエスペランサ・スポルディングと共同で制作したオペラ『イフィゲニア』が実現し、2020年に全米で上演されている。
最も親しい友人でありコラボレーターであったハービー・ハンコックは訃報を受けて次のように述べている。「私の親友であるウェイン・ショーターは、心に勇気を持ち、すべての人への愛と思いやりを持ち、永遠の未来への求道心を持って私たちのもとを去った。彼は生まれ変わる準備ができていたのです。すべての人間がそうであるように、彼はかけがえのない存在であり、サクソフォニスト、作曲家、オーケストレーター、そして最近では傑作オペラ『イフィゲニア』の作曲家として卓越した頂点に達することができました。彼のそばにいることや、彼の特別なウェイン・イズムが恋しいが、彼の精神はいつも私の心の中にあります」
ブルーノートの社長であるドン・ウォズは次のように続けている。「マエストロ・ウェイン・ショーターは我々のヒーローであり、グールーであり、美しい友人でした。彼の音楽には、どこか遠くからやってきた魂が宿っており、この世界をより良い場所にしてくれました。同様に、彼の温かさと知恵は、彼を知るすべての人の人生を豊かにしました。ありがたいことに、彼が残した作品は永遠に私たちの心に残るでしょう。キャロリーナと彼を愛したすべての人に、私たちは心を寄せています」
1933年8月25日、ニュージャージー州ニューアークに生まれたショーターは、60年以上にわたってキャリアを築いてきた。1959年、アート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに参加し、26歳の早熟なテナーサックス奏者として一躍脚光を浴びた彼は、独創的な即興演奏と“Lester Left Town”、“Children of the Night”、“Free for All”などの素晴らしい作曲でグループを一段と進化させ、『ザ・ビッグ・ビート』、『モザイク』などの名盤に大きく貢献した。
アルフレッド・ライオンは最終的に彼と自身のレコーディング契約を結び、ウェイン・ショーターは1964年から1970年にかけてブルーノートで『ナイト・ドリーマー』、『ジュジュ』、『スピーク・ノー・イーヴル』、『アダムズ・アップル』、『スーパーノヴァ』などの名盤を発表している。
ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスらと結成したマイルス・デイヴィスの先駆的なクインテットのメンバーとして、また「エレクトリック・マイルス」初期の一員として、1960年代は主にマイルス・デイヴィスとも活動している。
1970年にキーボーディストのジョー・ザヴィヌルと共にウェザー・リポートを結成し、2001年からは、ダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチ、ブライアン・ブレイドとのカルテットを率いていた。
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