エヴァン・レイチェル・ウッドはマリリン・マンソンの性的虐待を巡る裁判でアシュリー・モーガン・スミスラインが彼女に懐柔されていたとする主張に反論している。
先週、アシュリー・モーガン・スミスラインは2021年の『ピープル』誌のインタヴューで語った性的虐待について撤回している。アシュリー・モーガン・スミスラインは記事でマリリン・マンソンにレイプされ、身体を切られ、ガラスの防音室に閉じ込められたと語っていた。
先月、アシュリー・モーガン・スミスラインの裁判はカリフォルニア州で棄却されている。昨年10月、アシュリー・モーガン・スミスラインの弁護士は裁判から身を引いており、12月の締め切りまでに代わりの弁護士を探すことができず、裁判は棄却されている。
アシュリー・モーガン・スミスラインは現地時間2月24日にロサンゼルス最高裁に宣言書を提出している。彼女はその中でエヴァン・レイチェル・ウッドや他の人に「懐柔」されて「虚偽」の告発をしたと述べている。
「私は事実ではないワーナー氏へのレイプや虐待の告発をするようにエヴァン・レイチェル・ウッドやその仲間からプレッシャーを受けて屈してしまったのです」
アシュリー・モーガン・スミスラインは宣言書の中で2010年にマリリン・マンソンとは「短期間、同意の上で性的関係」にあったと述べている。
米『ローリング・ストーン』誌によれば、エヴァン・レイチェル・ウッドは新たな法廷供述書でアシュリー・モーガン・スミスラインが最初に連絡を取ってきたのは2019年だったと述べているという。エヴァン・レイチェル・ウッドは同年まで遡るインスタグラムのスクリーンショット、過去3年のショート・メール、DM、音声メモも提出している。
エヴァン・レイチェル・ウッドは証拠がアシュリー・モーガン・スミスラインが嘘をついていることを示しているとして、懐柔したことを否定している。
加えてエヴァン・レイチェル・ウッドはアシュリー・モーガン・スミスラインが友人に語った2022年の音声メモも提出しており、その中で彼女はマリリン・マンソンの弁護士であるハワード・キングが他の女性を裏切って策略だと言わせたがっていると語っている。
法廷供述書ではエヴァン・レイチェル・ウッドが2019年に虐待の被害者であることを明かした投稿にアシュリー・モーガン・スミスラインが残したコメントにも言及されている。そこでエヴァン・レイチェル・ウッドは「映画『ルールズ・オブ・アトラクション』のあるシーンを観ている」時に虐待されたと述べていた。
それに対してアシュリー・モーガン・スミスラインはコメントで次のように述べている。「ひどいバレエ・スタジオに閉じ込められた時、あなたに『ルールズ・オブ・アトラクション』のシーンを再現したことについて彼が話していてゾッとした。誰もこのことについて話したことはないと思う」
また、アシュリー・モーガン・スミスラインは『ピープル』誌のインタヴューが公開された後、インスタグラムでエヴァン・レイチェル・ウッドにDMで「息ができない。こんなことをでっち上げる理由もない」と送っている。エヴァン・レイチェル・ウッドはそれに対して「誰にも邪魔されないで。事実だけに即せばいい」と返事を送っている。
インタヴューの公開後にマリリン・マンソンのファンから嫌がらせを受けたこともアシュリー・モーガン・スミスラインはエヴァン・レイチェル・ウッドにメッセージで送っている。「レイプや虐待の被害者をレイプや虐待で脅すなんて特殊な人間よね。容赦ないわ」
エヴァン・レイチェル・ウッドは法廷供述書で次のように述べている。「アシュリー・モーガン・スミスラインが直面した現実のプレッシャーは原告に不利な発言をすることではなく、裁判を撤回させることでした。だからこそ、アシュリー・モーガン・スミスラインの宣言書は信頼できません」
また、アシュリー・モーガン・スミスラインは友人に語った2022年の音声メモでマリリン・マンソンの弁護士であるハワード・キングが「1対1」で話すために電話をしてきて、訴えを撤回させようとしていたと述べている。
ハワード・キングもエヴァン・レイチェル・ウッドの弁護士であるマイケル・カンプは米『ローリング・ストーン』誌に対してコメントを寄せていない。
アシュリー・モーガン・スミスラインは米『ローリング・ストーン』誌に「エヴァン・レイチェル・ウッドは嘘ばっかりよ。これが私のコメントです。彼女は私に対して失礼なことをできる限り言ってくる」と語っている。
アシュリー・モーガン・スミスラインは宣言書で「最終的にエヴァン・レイチェル・ウッドや他の人にあったことが自分にもあったと信じ始めてしまいました」と述べている。
エヴァン・レイチェル・ウッドのスポークスパーソンは米『ビルボード』誌でアシュリー・モーガン・スミスラインの主張を強く否定している。
「エヴァン・レイチェル・ウッドがアシュリー・モーガン・スミスラインにプレッシャ―をかけたり、懐柔したりしたことはありません。彼女が受けた虐待についてエヴァンに連絡してきたのはアシュリーのほうでした」とスポークスパーソンは述べている。「残念ながら、連邦訴訟を起こした後にアシュリーが受けた嫌がらせや脅迫が彼女に圧力をかけて、証言を変えさせたように見えます」
マリリン・マンソンは無罪を主張しており、ソーシャル・メディアやHBOのドキュメンタリー『フェニックス・ライジング』で名誉を毀損したとして逆に訴訟を起こしている。
エスメ・ビアンコは今年1月、詳細な内容は非公開で和解に至っている。
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