フィンランドの新しい法律が定めるところによると、音楽ファンがライヴのパフォーマンスに不満の場合、返金を求めることができるという。
フィンランド法務省下の消費者紛争委員会は金曜日(7月3日)、パフォーマンスが「正当に期待されるべき基準を大きく下回った」場合、チケット所持者はチケット代の返金を求めることができるとする新法を定めた、とフィンランド国営放送のYleが伝えている。
この決定は、2013年にヘルシンキでチャック・ベリーのコンサートを観覧した客が、パフォーマンス中にチャック・ベリーが「疲れ果てて見えた」として返金を求めた出来事に起因している。
スポークスマンのパウリ・ストールバリは次のように述べている。「このようなケースで裁判所の判断を求める場合、自分の主観的な意見で弁護することになりますが、それでは返金を勝ち取るには十分ではありません。重要なのは、チャック・ベリーのケースのように、コンサートが失敗であったと多くの人の同意が得られることです」
またパウリ・ストールバリは、「クオリティの問題は、パフォーマンスが良かったか悪かったかという一部の客観的な評価よりも、パフォーマンスが客の期待に応えられたかどうかということに関係している」とも述べている。
一方で、ミュージック・フェスティバルについては様々なアーティストが大勢出演するため、扱いは異なるとのこと。
パウリ・ストールバリは次のように続けている。「ひとつのフェスに多くのアーティストが出演するため、総合的に評価されなければなりません。出演アーティストの順番でさえ、総合的なクオリティのイメージに影響してしまいます。前座のバンドが失敗するよりも、フェスの目玉であるスターがひどいパフォーマンスをする方が、観客にとっては大きな問題でしょう」
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