ポール・マッカートニーは『ザ・レイト・レイト・ショウ・ウィズ・ジェームズ・コーデン』の名物企画「カープール・カラオケ」への出演を何度も断っていたことが明らかになっている。
2018年にポール・マッカートニーは「カープール・カラオケ」に出演して、23分のコーナーでリヴァプールの街を回りながらザ・ビートルズの代表曲を披露している。
ジェームズ・コーデンは当時このエピソードについて「過去最高かもしれない」と語っており、YouTubeの動画は6800万回以上の再生回数を記録している。
しかし、ジェームズ・コーデンはポール・マッカートニーを助手席に迎えるのは簡単なことではなかったことを明かしている。
「彼は『やるよ。ぜひやろう。待ちきれないね』と言っていたんだけど、その1ヶ月後にメッセージが届いて、中止ということになったんだ」とジェームズ・コーデンは今回改めて注目されることになった2021年の『ペイリーフェストLA』のインタヴューで振り返っている。
「彼はやりたくないということで、何らかの理由で萎縮したみたいだった。そうしたら、2週間後にまたやることになったんだ」
ジェームズ・コーデンは次のように続けている。「リヴァプールに飛ぶ8日か9日前に午前1時に目が覚めることがあって、やってはいけないことをやってしまったんだ。起きてすぐに携帯電話を見てしまったんだよ」
「そうしたらEメールが届いていて、『申し訳ない。伝え方が分からないけど、ポールの気が変わったみたいだ。今は気乗りしないみたいだ。今もなお、いつかはやってみたいだけどね』と書いてあったんだ」
ジェームズ・コーデンは普通であればチームと協議するところだが、ポール・マッカートニーにEメールを書いて、中止は「受け入れられない」と思ったことを伝えることにしたという。
「『やらないという判断は尊重しますが、私たちの番組に与える打撃を理解してほしいのです』と伝えたんだ」
彼はスタッフがリヴァプールに飛んでロケハンを行っていること、「完成した映像」なしにそのような費用を「維持」する予算がないことを説明したという。
その上でジェームズ・コーデンはポール・マッカートニーに次のように伝えたと語っている。「『約束しますし、必ずや保証しますが、素晴らしいものになります。素晴らしいものになる理由はあなたがポール・マッカートニーだからです』と伝えたんだよ」
ジェームズ・コーデンはこうした形でポール・マッカートニーに再考を促し、やらない場合はその判断を尊重するが、ロンドンに番組を持っていく時はぜひもう一度何かをやってほしいと伝えたという。
「そうしたら、次の日に『分かった。申し訳なかった。ちょっと迷っただけなんだ。やっぱりやることにするよ』と返ってきたんだ」
ジェームズ・コーデンはポール・マッカートニーが撮影当日の朝の時点でも乗り気じゃなかったことを明かしている。
ポール・マッカートニーはジェームズ・コーデンに出てから一度も行ったことがないから育った家を訪ねることはしたくないと語っていたという。
「『ポール、今日のあなたの唯一の仕事は素晴らしい時間を過ごすことです。素晴らしい時間を過ごしてもられれば、うまくいくはずです』と僕は言ったよ」
ポール・マッカートニーは後に説得してくれたことに感謝の思いを伝え、「楽しい時間になった」とジェームズ・コーデンに携帯電話でメールを送ってきたという。
ポール・マッカートニーについてはザ・ビートルズ解散後のミュージシャンとしての生活を追ったドキュメンタリー『マン・オン・ザ・ラン』が公開されることが発表されている。
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