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デ・ラ・ソウルの結成メンバーであるデヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールが亡くなった。享年54歳だった。

デヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールの訃報は『オールヒップホップ』が第一報を報じており、その後、米『ローリング・ストーン』誌といった複数のメディアが続報を報じている。死因については報じられていないものの、デヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールは近年、複数の健康問題を抱えていた。

「プラグ・トゥー」の愛称でも知られるデヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールは鬱血性心疾患を抱えていることを公にしており、2017年の“Royalty Capes”のミュージック・ビデオではその診断のためにツアーができないことを発表している。「ステージに戻る準備はできているんだ。ステージが恋しいよ」2020年にはこの病気のために一時的に入院していた。

音楽界からは追悼の声が寄せられており、ジェイペグマフィアは「安らかに、デ・ラ・ソウルのトゥルーゴイ。先駆者だった」とツイートしている。ケイトラナダは「安らかに、トゥルーゴイ・ザ・ダヴ。プラグ・トゥー」とツイートしている。

サイプレス・ヒルのBリアルは次のようにツイートしている。「ブラザーであるデ・ラ・ソウルのデヴィッドというヒップホップの音楽とカルチャーにおける伝説がまた一人亡くなった。彼の音楽は彼がいなくなっても僕らの心と気持ちの中で生き続けるだろう。彼は素晴らしいミュージシャンだっただけでなく、素晴らしい人物だった。彼は僕らにとって大切な存在だった」

デヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールは高校の友達だったポスとメイスと共にロング・アイランドのアミティヴィルで1988年にデ・ラ・ソウルを結成している。3人はメイスの友人だったプリンス・ポールをプロデューサーに迎えて『プラグ・チューニン』というデモをレコーディングして、トミー・ボーイ・レコーズとの契約を手にしている。

デ・ラ・ソウルは1989年にデビュー・アルバム『スリー・フィート・ハイ・アンド・ライジング』をリリースして、商業的成功を収め、タイラー・ザ・クリエイター、モス・デフ、ジュラシック5、ファレル・ウィリアムス、デーモン・アルバーンらに影響を与えている。デーモン・アルバーンは2005年発表のゴリラズのシングル“Feel Good Inc.”でトゥルーゴイとコラボレーションしている。

デ・ラ・ソウルはさらに8枚のアルバムをリリースしており、そのうち3枚がストリーミング・サービスで配信されている。今年3月にはこれまでストリーミング・サービスでは配信されなかった6枚のアルバムが配信される予定となっている。

デ・ラ・ソウルはレーベルのワーナー・ミュージックがデジタル・リリースにあたってサンプリングの権利をクリアにしようとしなかったため、ストリーミング・サービスでは配信されてこなかった。初期の作品で使われていたサンプリングはフィジカル・メディアでのリリース時のみクリアになっていた。

その後、2017年にデ・ラ・ソウルのカタログはトミー・ボーイ・レコーズによって購入され、2019年にはもうすぐストリーミング・サービスでリリースされると発表されていたが、トミー・ボーイがレザヴォア・メディアによって1億ドルで買収される2021年までロイヤリティを巡る確執が続いていた。

デ・ラ・ソウルは今年のグラミー賞授賞式でクエストラヴが監修したヒップホップ50周年のパフォーマンスにポスとメイスが出演していたが、デヴィッド・“トゥルーゴイ・ザ・ダヴ”・ジョリクールは参加していなかった。

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