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ザ・フーのフロントマンであるロジャー・ダルトリーは長年あたためてきた亡きドラマーのキース・ムーンの伝記映画の進捗について語り、脚本が完成して、主演も念頭にあり、やっと映画の製作に入ることを決めたと語っている。

この映画は少なくとも2005年から動き出しており、マイク・マイヤーズがキース・ムーンを演じる契約を結んでいたが、その後は製作の苦境に陥っている。『ヴァルチャー』の新たなインタヴューでロジャー・ダルトリーはこの状況が長く続くことはないと語っている。「脚本が完成したから、今後数年のうちにキースの伝記映画を完成できたらと思っているんだ」

ロジャー・ダルトリーはこのプロジェクトへの展望について語っている。「脚本にはすごく満足しているんだ。みんなに彼のこと、彼の生涯、完全なる天才だったことを理解してもらいたいんだよ。彼にはすごく才能があったけど、いろんな理由でコントロールできなくなってしまった。その多くは秩序を失ったためなんだけど、ドラッグが入ってくると秩序がなくなってしまうんだ」

キース・ムーンを演じてもらいたい俳優についてロジャー・ダルトリーは名前を明かすことはなかったものの、次のように語っている。「キースは亡くなった時、50歳のような見た目だった。32歳で亡くなったけど、54歳みたいだった。俳優は40歳くらいの人になると思う。台無しにしたくないから名前は言わないけど、会ってみたら『なんてこった。キース・ムーンじゃないか』という俳優がいたんだ」

「すべては目なんだよ。目が重要なんだ。その目が読めれば、会話もいらないくらいなんだよ。まあ、それは言い過ぎだけど、言ってることは分かってもらえると思う。彼は表情からいろんなことが伝わる。彼はすごく生き生きとしていたからね」

ロジャー・ダルトリーはマイク・マイヤーズだったら「素晴らしいキース・ムーンになっていただろう」としながらも「残念ながら実現はしない」と語っている。しかし、もうチャンスを逃すつもりはないようで、ロジャー・ダルトリーは次のように語っている。「このプロジェクトに突き動かされているんだ。30年まに夢見たことだからね」

昨年2月、キース・ムーンの伝記映画は2022年夏に撮影が開始されると報じられていた。1964年から1978年までザ・フーのドラマーだったキース・ムーンはアルコール禁断症状を抑えるための薬、ヘミネヴリンのオーヴァードーズで亡くなっている。

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