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ロジャー・ウォーターズはロシアによるウクライナ侵攻は「違法」だとしながらも「謂れのないものではない」と述べている。

ロジャー・ウォーターズは現地時間2月8日に開催された国連安全保障理事会でロシアの外交官のリクエストでスピーチを行っている。

戦争、市民や環境への影響などについて語った後、ロジャー・ウォーターズはウクライナ侵攻への見解を述べている。「世界中の数え切れないほどのブラザー&シスターの気持ちと思われるものを表現するよう努力したいと思います」

「ロシア連邦によるウクライナ侵攻は違法です。できる限り強い言葉で非難します」とロジャー・ウォーターズは語っている。「ロシアの侵攻は謂れのないものではないとも思います。工作員のこともできる限り強い言葉で非難します。それは人道から外れたものです」

スピーチでロジャー・ウォーターズは利益や世界支配のために国民を犠牲にすることは「災いを招くだけです」と警告している。「その道を行く者は誰しもがブリーフケースにレッド・ボタンを持っています。その道を進めば進むほど、押したくてたまらない指がレッド・ボタンに近づいていくのです。アルマゲドンに近づいているのです」

会議参加者の1人が「次はミスター・ビーンか」とロジャー・ウォーターズの参加をからかうと、ロジャー・ウォーターズは次のように応じている。「知らない人にお伝えしますと、ミスター・ビーンはイギリスのコメディ番組に出てくる無力なキャラクターです。今言った外交官は間違いなくイギリス人でしょう」

ロジャー・ウォーターズはスピーチを次のように締めくくっている。「私たちの意見では唯一の懸命な選択肢はウクライナの即時停戦を求めることです。もしもも、しかしも、そしてもありません。ウクライナ人もロシア人も誰一人の命は犠牲になってはいけません。誰もがかけがえのない命なのです」

昨年9月、ロジャー・ウォーターズは先日ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人への公開書簡を発表している。西側からの強力な支援を求めるオレーナ・ゼレンシカに対してロジャー・ウォーターズは次のように述べている。「ウクライナへの支援が西側諸国が引き続きキーウの政府軍に兵器を提供することを意味するならば、あなたが悲劇的な間違いをしてしまうのではないかと恐れています。兵器という形で戦争に燃料を投下することはうまくいきません」

ロジャー・ウォーターズはウクライナ侵攻へのチャリティ・ソングとして発表されたピンク・フロイドの“Hey, Hey, Rise Up”も批判している。「あれは戦争の継続を促してしまうからね。ピンク・フロイドはかつて自分が深く関わってきた名前であり、人生でも大きな時間を占めている。その名前がこうした代理戦争に関わってしまったことは悲しく思うね」

この発言を受けてデヴィッド・ギルモアは妻である作家のポリー・サムソンと共にロジャー・ウォーターズを批判している。ポリー・サムソンは「プーチンの擁護者で、嘘つきで、泥棒で、偽善者で、脱税をして、口パクを行い、女性蔑視で、妬み屋で、誇大妄想癖がある。あなたのバカバカしさはもう十分だ」とツイートしており、デヴィッド・ギルモアはこのツイートをリツイートして「すべての言葉が明白な真実だ」と述べている。

デヴィッド・ギルモアの投稿を受けて、ロジャー・ウォーターズは声明を発表して、ポリー・サムソンのコメントが「驚くほどひどく不正確」だとして「すべてに反論する」としている。ロジャー・ウォーターズはこの発言について現在「自分の立場にとってのアドバイスを求めている」とも述べている。

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