ザ・1975は550人収容の地元マンチェスターのライヴハウス、ゴリラで行ったライヴでセルフタイトルのデビュー・アルバムを全編演奏している。
ブリット・アウォーズ・ウィークの一環でザ・1975はウォーチャイルドへのチャリティとしてこの貴重なライヴを行っており、チケットをめぐってファンの間では大騒ぎとなっていた。
現在行っている「アット・ゼア・ヴェリー・ベスト」ツアーのシットコム風の舞台セットとは打って変わって、シンプルなステージにフロントマンのマット・ヒーリーはワインのボトルを握って登場している。矩形のライティングが浮かび上がるなか、バンドはデビュー・アルバムの全曲を披露している。
ツアー初披露となった“The City”と2017年以来の演奏となった“M.O.N.E.Y”の後、マット・ヒーリーは観客に次のように語っている。「ありがとう、マンチェスター! ここに来られてものすごく嬉しいよ。僕らがザ・1975なんだ」
「ウィルムスロー出身なんだけど、マンチェスター出身と言えるほど近かったんだ。万感の思いだよ。この曲はストリート、言うまでもなくこの街について歌ったものだから、ここにいるのはすごくクールだよ。来てくれて、ありがとう。コンセプトはないんだ……みんなに会えて嬉しいよ。知っている人がたくさんいるね。だから、嬉しいんだ」
EPバージョンの“Sex”を披露した後、マット・ヒーリーはスキットルを一口飲んでから、次のように語っている。「ハードコアなファンは次にやろうとしている曲が分かると思う。ノスタルジーは嫌なんだということは覚えておいてほしい。これはノスタルジーじゃない。進歩していなければ、こんなことはやらない。まさに最高の作品を作り始めたところで、少しノスタルジックなことをやってもいいと思ったんだ。だって、自分たちのためだからね」
観客が撮影した映像はこちらから。
この日のセットリストは以下の通り。
‘The 1975’
‘The City’
‘M.O.N.E.Y.’
‘Chocolate’
‘Sex’
‘Talk!’
‘An Encounter’
‘Heart Out’
‘Settle Down’
‘Robbers’
‘Girls’
’12’
‘She Way Out’
‘Menswear’
‘Pressure’
‘Is There Somebody Who Can Watch You’
Encore:
‘It’s Not Living (If It’s Not With You)’
‘Happiness’
‘If You’re Too Shy (Let Me Know)’
‘I’m In Love With You’
‘Paris’
‘Be My Mistake’
‘About You’
「楽しかっただろ?」とマット・ヒーリーはライヴの最後に語っている。「確立されたクリエイティヴな境界の外でなにかをやるのは大切なことなんだ。そして、なによりこれをやったのは、ブリット・アウォーズというのもあるけど、ブリット・アウォーズは素晴らしいし、敬意を表したいけど、ウォーチャイルドのためなんだ。これは自分たちの気持ちに非常に近いものだし、聞ける物語には悲痛なものもある」
「素晴らしいことだと思っているし、すべきだと思ったんだ。分からないけど、みんなここにいる理由は同じものだと思うんだ。自分も含めてザ・1975のことが好きだし、カルチャーの単一化にはならない形で真の目的のあるものにお金が行くのは素晴らしいことだよ」
「これは本当に重要なことで、前にライヴをやった時は14万人の子どもを救っていたけど、今では26万人になっている。誇りに思うべきだし、彼らは懸命に取り組んでいる。ここに来られて光栄だし、自分たちを選んでくれたことに感謝するよ」
ザ・1975は4月に「アット・ゼア・ヴェリー・ベスト」ツアーの単独来日公演を行うことが決定している。
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