デヴィッド・クロスビーは最後に行ったライヴの映像がオンラインで話題になっている。
デヴィッド・クロスビーの妻は声明を出して、訃報を発表している。「大きな悲しみと共に長い闘病の末に愛されたデヴィッド・クロスビーが亡くなりました」
「彼は妻でソウルメイトであるジャンと息子のジャンゴにやさしく囲まれていました。彼はもう私たちと共にいませんが、彼の人間性とやさしい気持ちは私たちを導き、刺激を与え続けるでしょう。彼の栄光はその伝説的な音楽を通して生き続けるでしょう」
妻は次のように続けている。「デヴィッドを知る人々や彼の触れた人々に平穏と愛とハーモニーを。私たちは彼のことを心から惜しむことになるでしょう。今は悲しんで、深い喪失に向き合おうとしているところなので、プライバシーには御配慮いただければと思います。みなさんの愛と祈りに感謝します」
デヴィッド・クロスビーは常々共演してきたミッシェル・ウィリスのライヴEP『ジャスト・ワン・ヴォイス』のレコーディングに参加しており、このライヴは2019年10月5日にカナダはオンタリオの918バットハーストで行われている。2人はデヴィッド・クロスビーの“Janet”と“Glory”、ミッシェル・ウィリスのオリジナルである“Trigger”、ジョニ・ミッチェルの“Woodstock”を披露している。
その時のライヴ映像はこちらから。
「デヴィッド・クロスビーはトロントに来てくれて、仏教の寺院を改装したライブハウスでOGのバンド仲間と一緒にゲストとして演奏してくれた。本当にスペシャルだった。素晴らしい友人であるデヴィッド・クロスビーとの“Trigger”を楽しんでもらえたらと思う」とミッシェル・ウィリスは述べている。
デヴィッド・クロスビーはミッシェル・ウィリスについて2018年に次のように述べている。「驚くほど才能があるんだ。人生で聴いてきた中でも最高のシンガーの1人だと思う。自分はジョニ・ミッチェルやアレサ・フランクリンと同じ世界で生きてきたけど、彼女もそのリーグにいるんだ。それぐらい彼女は素晴らしいんだ」
この公演の前のデヴィッド・クロスビーにとって最後の公演は2019年9月17日にコロラドのレッド・ロックス・アンフィシアターで行った公演となっている。ジェイソン・イザベル・アンド・ザ・400ユニットのオープニング・アクトとして9曲を披露している。
デヴィッド・クロスビーはレス・バクスターのバラディアーズなどで活動した後、1964年にロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、クリス・ヒルマン、マイケル・クラークと共にザ・バーズを結成している。彼の在籍期間は短く、1967年にバンドを脱退している。
ザ・バーズを脱退した後、バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルスとホリーズのグラハム・ナッシュと共にデヴィッド・クロスビーはクロスビー、スティルス&ナッシュを結成している。3人はセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリースして、1969年のグラミー賞では最優秀新人賞を受賞している。2度目のライヴが1969年のウッドストック・フェスティバルで、後にバンド名に名前が加わることになるニール・ヤングとも度々共演を果たしていた。
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング名義も含めて、クロスビー、スティルス&ナッシュは1970年発表の『デジャ・ヴ』や最後のアルバムとなった1999年発表の『ルッキング・フォワード』など、8枚のアルバムをリリースしている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.