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デヴィッド・ボウイは、TVシリーズ『フライト・オブ・ザ・コンコルズ』に自分役での出演を打診されたが、以前出演した『エキストラ2:スターに近づけ!』に似ているという理由でオファーを断っていたという。

2人組のコメディ・バンドであるフライト・オブ・ザ・コンコルズのひとり、ジェマイン・クレメントはデヴィッド・ボウイへの愛を綴った長いテキストを公開しており、彼とパートナーのブレット・マッケンジーがステージで生演奏し、HBOの彼らのTVシリーズで昨年放送された“Bowie’s In Space”を書くに至った経緯を明らかにしている。

彼らのデヴィッド・ボウイのパロディは、『フライト・オブ・ザ・コンコルズ』のシーズン1に登場しており、ジェマイン・クレメントとブレット・マッケンジーの2人はパフォーマンスのため、デヴィッド・ボウイ風の衣装を着ていた。しかし、元々は、デヴィッド・ボウイ自身にエピソードに登場してもらう計画で、この意欲的な計画にはリッキー・ジャーヴェイスとディレクターのジェームズ・ボビンも関わっていたという。

ジェマイン・クレメントはニュージーランドの情報サイト「スピンオフ」に次のように記している。「『でも、誰がボウイをやる?』といった時に、ジェームズ・ボビンは『本人に頼もう。リッキーが知り合いだ』と言ったんだ。ワオ! 宇宙の神だぞ。本当に彼に頼むのか? あの大スターに俺たちと並んで番組に出てくれって頼むつもりなのか?ってね」

「俺たちの知り合いの誰かが、その知り合いに頼んでさ。つまり彼(ボウイ)の代理人が誰なのかを訊ける友達にね。だから、僕らを代表する誰かが、ボウイと直接話せる誰かさんと話せるわけだ! いわばボウイまで直通繋がってるようなもんさ。俺たちは友だちであり、仲間であり、少しだけ遅く生まれたけど、同じ時代に生きてる人間ってことさ」

「俺たちは時に興奮したり、ナーバスになったり、楽観的になったり悲観的になったりしたよ。(ボウイに)間違って受け止められたどうしよう?って。俺らのレコーディングがやぼったいと思われたら。ギターにグルーヴが欠けてると思われたら? 彼の描写が気に入らなかったら、70年代のジャイヴトークで話すダンディーなだけの男と思われたら? 彼のクールさがブラックホールのように俺たちを飲み込んで、俺たちの存在を消してしまったら? どれももっともな疑問だよ」

「彼の代理人とその件について話ができそうな人の友達を知ってる誰かに、俺たちの知り合いが話してくれたんだ。そして彼(もしくはかなりの可能性でただの代理人が)が最近リッキー・ジャーヴェイスとスティーヴン・マーチャントの『エキストラ2:スターに近づけ!』で似たようなことをやったばかりだし、違う番組でまた彼自身を演じたくないと言ったんだ」

また『スピンオフ』の記事の中でジェマイン・クレメントは、ノエル・フィールディングをデヴィッド・ボウイにキャスティングしようと考えたことや英国のコメディアンであるダン・アントポルスキもデヴィッド・ボウイを演じる予定だったが、ロンドンで撮影したシーンをボツにした理由をつづっている。彼はまた友人から、デヴィッド・ボウイがiPodにフライト・オブ・ザ・コンコルズの曲を入れていたと聞いたと話している。

デヴィッド・ボウイは、公式の声明によれば「18ヶ月に及ぶガンとの闘病生活の末」、1月10日に亡くなっている。報道によれば、6度の心臓発作を経験した後、肝臓ガンで亡くなったという。

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