映画監督のロン・ハワードは映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK – The Touring Years』を監督するにあたってポール・マッカートニーと会った時の体験について振り返っている。
2016年公開の映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK – The Touring Years』は1962年から1966年までザ・ビートルズがツアーをしていた時期を振り返ったもので、サンフランシスコのキャンドルスティック・パークでの最後の有観客ライヴも収録されている。
ロン・ハワードは『NME』に対して次のように語っている。「ポール・マッカートニーには共感したし、尊敬の念も覚えたよ。すごい勤労意欲なんだ。仕事が大好きなんだよね」
「自分も監督をする時というのは同じような気持ちだし、物語を伝える時というのは同じような気持ちなんだ」
ドキュメンタリーを制作する中でロン・ハワードはザ・ビートルズのソングライティングにより感銘を受けるようになったと語っている。
「『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK – The Touring Years』になるツアー期のドキュメンタリーに取り組み始めた時に、何十年も監督や書き手としてやってきた観点から、ソングライティングに衝撃を受けたんだ」
「『エド・サリヴァン・ショウ』に始まり、恋に落ちる存在感というものがあった。他の人とは違う髪型で素晴らしいサウンドを鳴らしていて、女性たちは彼らにクレイジーになった。そして、なにより彼らには何度も何度も聴くことになった中毒性のあるレコードがあったんだ」
「理解し始めたのは、初期のレコードでも、最初のヒット曲でも、そのソングライティングが素晴らしいということだった。それはどんどん進化していって、人間の体験の範疇であれば、どんな心境でも直接語りかける曲があるということに気付かされていったんだ」
「どんなムードだろうと、どんな状態だろうと関係ない。それがあのバンドの天才性だよ。これまでと同様、彼らの音楽が現在進行系であり続けているのはだからなんだ」
インタヴューでロン・ハワードはトム・ハンクスとのコラボレーションや『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の続編がないであろうことについても語っている。ロン・ハワードの最新作は『13人の命』で、タイの洞窟に閉じ込められたサッカー・チームを救出した実話を基にしている。本作はアマゾン・プライム・ビデオで配信されている。
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