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デンマークの科学者が世界最小のアナログ盤を開発している。

このアナログ盤は0.015mm x 0.015mmのサイズで、薄さは65ナノメートルとなっており、肉眼ではほぼ確認できない大きさとなっている。

このアナログ盤には“Rockin’ Around The Christmas Tree”の音源が25秒間収録されているという。

デンマーク工科大学の科学者であるノーラン・ラサラインは「非常に小さいために全体が通常のアナログ盤の一つの溝に収まる」と説明している。

ピーター・ノーギルド教授は「このレコードはクリスマスのちょっとした遊びですが、我々の研究にとっては重要な極めて真面目な取り組みでもあります」と語り、ここで開発されたテクノロジーが科学の他の分野で重要になる可能性があると説明している。

「私たちはこのような溝をナノメートルの正確さで作ることができ、これを他の素材に応用することで、ナノ単位で材料の特性を操作することができるようになります」

「これまで物理や材料工学の分野でできなかったことをやっているのです」

「もうひとつは、脳の電流を測定するための微小な磁力センサーに使うことで、長期的にはパーキンソン病やアルツハイマー病に関する問題に答えられる安価な技術を作れればと思っています」

一方、イギリスのエンタテインメント小売協会が発表した統計によれば、アナログ盤の売上が35年ぶりにCDの売上を上回っている。

2022年の音楽売上は3%増加して、20億ポンド(約3200万円)近くにまで達している。これは2003年以来の高い売上で、最も低かった2013年の2倍近くとなっている。

フィジカルの売上は3.8%の減少で2億8040万ポンド(約448億円)となったが、CDの売上が減る一方で、アナログ盤は成長を続けている。

アナログ盤の売上は11%増加の1億5050万ポンド(約240億円)で、CDの売上は17.4%の減少で1億2400万ポンド(約198億円)となっている。この統計でアナログ盤がCDを上回るのは1987年以来となっている。

「私たちは分岐点に近づいています」とエンタテインメント小売協会のCEOであるキム・ベイリーは述べている。「ストリーミング・サービスによる投資と創意工夫、アナログ盤の復活を後押しした実店舗の小売業者のおかげで、音楽の小売売上は20年以上ぶりに20億ポンドを超える目前となっています」

「音楽は人々の注目を集める素晴らしいものでなければなりませんが、最終的にお金を出させるのは購入や消費といった体験なのです」

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