モデスト・マウスのドラマーであるジェレマイア・グリーンが現地時間12月31日に亡くなったことが発表されている。享年45歳だった。
ジェレマイア・グリーンはステージ4のガンであることが母親によってクリスマスに明らかにされていた。
モデスト・マウスのフロントマンであるアイザック・ブロックもジェレマイア・グリーンの治療が「順調に進み、前向きな変化をもたらしている」と報告していたが、今回モデスト・マウスはインスタグラムで次のように述べている。「人物はこのことを受け入れる方法が分かりません。本日、親愛なる友人のジェレマイアを失いました」
モデスト・マウスは次のように続けている。「彼は安らかに横になり、亡くなっていきました。すぐにでも素敵なことを言えたらと思うのですが、今はその時ではありません。それは今後、多くの人々によって届けられるでしょう」
「あなたが与えてきた愛、与えている愛、今得ている愛、もしくは今後得る愛を大切にしてください。なによりジェレマイアは愛の人でした。みなさんのことが大好きです」
シアトルで生まれ育ったジェレマイア・グリーンは1993年にフロントマンのアイザック・ブロックとベーシストのエリック・ジュディと共にモデスト・マウスを結成している。ジェレマイア・グリーンは2003年に精神的な問題でバンドを離れており、2004年にバンドに復帰を果たしている。これにより彼はモデスト・マウスで最も成功を収めているアルバム『バッド・ニュースを好む人へのグッド・ニュース』には参加していない。ジェレマイア・グリーンはその他のモデスト・マウスのアルバムにはすべて参加しており、評価の高いドラムのスタイルでバンドのサウンドを牽引することになった。彼は現代インディ界で屈指のドラマーの1人と見なされており、2007年に『スタイラス』誌が発表したロック界のトップ・ドラマー50人に選出されている。
モデスト・マウス以外でもジェレマイア・グリーンはサティスファクト、レッド・スターズ・セオリー、ピーヴド、ヴェルズ、サイキック・エンペラーといったアーティストと共演している。2008年にはプラスティック・ファントムとのコラボレーションでワールド・ギャング名義でドラム・ブレイクの7インチをリリースしている。
ジェレマイア・グリーンはセカンド・アルバム『ザ・ロンサム・クラウデッド・ウェスト』の25周年を記念したツアーにも途中まで参加していたが、病気のためにツアーを完遂することはできなかった。
音楽界からは追悼の声が寄せられており、2007年発表のモデスト・マウスのアルバム『生命の大航海』にも参加したジョニー・マーはジェレマイア・グリーンについて「友人、バンドメイトにして、これまで会った中でも最もクリエイティヴなミュージシャンだった」と評している。
モデスト・マウスとは2022年にツアーを行い、長年にわたって音楽的繋がりのあったザ・クリブスのロス・ジャーマンはインスタグラムで次のように述べている。「信じ難いことです。モデスト・マウスのファミリーや愛する人たち全員に愛を送ります。ジェレマイア、2022年にあなたと過ごせた時間に感謝しています。安らかに」
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