1月10日にデヴィッド・ボウイが亡くなったのを受けて、世界中から様々な形で追悼の意が表明されているが、アメリカのテキサス州オースティンでは一風変わった形でデヴィッド・ボウイへの追悼を表明している。
同市にはボウイ・ストリート(Bowie Street)があり、フィフス・ストリートとの交差点には「ボウイ・ストリート(Bowie Street)」の標識が掲げられているが、これが何者かによって「デヴィッド・ボウイ・ストリート(David Bowie Street)」の標識に差し替えられたという。
本来、違法行為だが、日本でもよく知られているフェスティバル「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)」などを開催し、世界有数の音楽都市として知られるオースティンの当局は、1週間だけこの違法行為を放置することを認め、デヴィッド・ボウイへの追悼を表明している。しかも、この交差点は「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)」の事務所のちょうど真向かいに位置するという。「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)」側は事件への関与を否定しており、創設者のローランド・スウェントンは「僕らの事務所がボウイ・ストリートの400番の真向かいにあるのは偶然の一致だったんだ」と語っている。
この件についてオースティンの交通当局は以下の声明を発表している。
「オースティン交通当局は、ボウイ・ストリートとフィフス・ストリートの交差点の標識が何者かによって変更された通知を受けました。音楽界とポップ・カルチャー界のアイコンを記念して、『デヴィッド・ボウイ』に変更されたのです。我々は世界でもライヴ・ミュージックの主要都市としてのオースティンの評判を認識しており、デヴィッド・ボウイが音楽業界などで行ってきたことも理解しています。なので、この標識を1月19日の火曜日までそのままにしておくつもりです。一時的ではありますが、この数日間、我々のコミュニティとして追悼することができます。それ以降は、正式な通り名の標識に変更する予定です」
デヴィッド・ボウイは18ヶ月にわたるガンとの闘病生活を受けて亡くなっている。フェイスブックには「2016年1月10日、デヴィッド・ボウイは18ヶ月に及ぶ勇敢なガンとの闘いを受けて、家族に囲まれて安らかに亡くなりました。みなさんの多くがこの喪失を共有してくださることでしょう。しばらくは家族のプライヴァシーに御配慮をいただくことをお願い致します」というメッセージが投稿されている。
ザ・ローリング・ストーンズのほか、多くのアーティストが追悼のコメントを発表しており、長年のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティは最新作『★(ブラックスター)』について「別れの贈り物」と評しており、イギー・ポップはボウイとの友情を「最愛のものだった」と語っている。
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