イギー・ポップがデヴィッド・ボウイとの交流を振り返り、デヴィッド・ボウイのおかげで自分の人生がどのように変わったのかを思い返している。
18ヶ月に渡るガンの闘病を経て先日逝去したデヴィッド・ボウイだが、イギー・ポップはデヴィッド・ボウイを「僕の人生の光」と表現している。
イギー・ポップは米『ニューヨーク・タイムズ』紙に対し、70年代中盤に薬物を乱用していた時期、デヴィッド・ボウイが自分をいかにして「崩壊」から救ってくれたのかを話している。「僕たちみんなひどい有り様だったけど、少なくとも彼はしっかりしていたよ」
そして、以下のように続けている。「僕たちの友情は、デヴィッドが僕をある種、仕事の面でも、おそらく個人的な面でも崩壊から救ってくれるという関係性だったんだ、単純にね。僕に好奇の目を向けている人はたくさんいたけど、彼だけは僕と完全に同じ目線を持っていて、僕がやっていた活動を本当に気に入ってくれて一緒に取り組んでくれて、そして僕を助け出すというしっかりした心づもりを持っている人だった。素晴らしいことをしてくれたんだ」
「デヴィッドは僕を生き返らせてくれたんだ。普通に考えられている友情の形とは少し違って、彼は僕の保護者のような存在だった。自分のことを少し脇に置いて、僕に良い報いを与えてくれたんだよ」
「あの頃に学んだことは、今でも忘れていない。ビートルズやストーンズや他にもいろいろ、女優や俳優なんか、実力のある人たちにはみんなデヴィッドを通して出会ったんだ。僕は彼らを観察した。そしてたまに、少なくとも今も、彼らのような人たちに会うと自分も洗練されていくんだ」
デヴィッド・ボウイとイギー・ポップは仕事仲間としても有意義な関係を築いており、1976年の『ステイション・トゥ・ステイション』のツアーを一緒にまわっている。1977年にはベルリンで共同生活をしており、ザ・ストゥージズでの活動後にイギー・ポップがソロとして発表した最初と2枚目のアルバム、『イディオット』や『ラスト・フォー・ライフ』の制作でもデヴィッド・ボウイの協力を得ている。
また、その頃デヴィッド・ボウイはイギー・ポップのライヴ演奏の際にもキーボードを担当し、イギー・ポップはデヴィッド・ボウイの『ロウ』でバック・ヴォーカルを務めている。
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