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ザ・スペシャルズのフロントマンであるテリー・ホールが亡くなったことを受けて、最後のライヴの映像がオンラインでシェアされている。

現地時間12月19日、ザ・スペシャルズはテリー・ホールが亡くなったことを発表している。享年63歳だった。

ザ・スペシャルズは次のようにツイートしている。「大きな悲しみと共に、美しい友人にしてブラザー、この国が生んだ最も卓越したシンガーにしてソングライターにして作詞家の1人であるテリー・ホールが短い闘病の末に亡くなったことを発表します」

「テリーは素晴らしい夫や父親で、やさしくて、愉快で、真の魂の持ち主でした。彼の音楽、彼のパフォーマンスにはその人生の本質が凝縮されています。喜び、痛み、ユーモア、正義のための闘い、しかし最大のものは愛です」

ザ・スペシャルズの最後のライヴは今年の8月20日にデヴォンのエスコット・パークで行われたビューティフル・デイズ・フェスティバルとなっている。

観客が撮影したライヴの映像はこちらから。

テリー・ホールは1959年3月19日にコヴェントリーで生まれ、音楽でのブレイクの前に波乱万丈の幼少期を過ごしている。2019年に『NME』に語ったところによれば、彼は12歳の時にフランスで小児愛者の組織に誘拐され、その結果、ヴァリウムの依存症に陥ったという。

彼は15歳の時に学校を中退して、レンガ積みや美容師などの日銭稼ぎをした後に70年代後半にかけてコヴェントリーの音楽シーンに関わっていくことになる。

スクアッドというパンク・バンドで短期間活動した後、テリー・ホールは1977年にシンガーのティム・ストリックランドに代わってコヴェントリー・オートマティックスに加入している。直後にザ・スペシャルズと名前を変え、1979年にプリンス・バスターの“Al Capone”をサンプリングした“Gangsters”でトップ10ヒットを放っている。自身の名前を冠したデビュー・アルバムは1979年10月にリリースされ、セカンド・アルバムの『モア・スペシャルズ』はわずか11ヶ月後の1980年9月にリリースされている。

訃報を受けて追悼の声が寄せられており、元ザ・スペシャルズのネヴィル・ステイプルは次のようにツイートしている。「日曜日にテリー・ホールが亡くなったと聞いて深く悲しんでいます。エジプトに着いた時に電話をもらったのです」

「テリー・ホールが元気ではないことは知っていましたが、最近までここまで深刻だとは分かっていませんでした。分かっていたのは2023年に一緒に音楽をやろうと同意していたことでした。つらいです」

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