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ジミ・ヘンドリックスの義妹はロンドンで行われた質疑応答のイベントでステージ以外では「寡黙でシャイ」だったと語っている。

義妹のジェイニー・ヘンドリックスとエンジニアのエディ・クレイマーは先月ショーン・キーヴィニーが司会を務めたイベントにZoomで参加している。このイベントは『ライヴ・アット・ザ・LAフォーラム』のリリースを記念してジミ・ヘンドリックスの生誕80周年の10日前に開催されている。

ジェイニー・ヘンドリックスは質疑応答でステージ以外での私生活について語っている。「家に帰ってくる時は手にギターはありませんでした。彼は家族と過ごしたがっていて、私たちはリヴィング・ルームで輪になって座って家族による話し合いの場を持っていました。私たちにはジミ・ヘンドリックスに訊きたいことがたくさんありました」

「彼はよく家に電話してくれました。彼がやっていることについては話したがらず、他の家族が何をしているのかを知りたがりました。ツアーに出ていて、誕生日やクリスマス休暇といったイベントを逃しているという気持ちがあったんだと思います」

ジミ・ヘンドリックスは「モノポリーをやるのが大好きだった」とのことで、夜ふかししてゲームをやり、靴のコマを使いたがっていたと彼女は続けている。「ステージでやっていたように、家を叫びながら走り回ったり、クレイジーに振る舞ったり、物を壊したりといったことはありませんでした」

「彼はそういう人じゃありませんでした。すごく寡黙でシャイで、話を聞くのが好きでした。彼は私たちが望む以上に人の話を聞きました。私たちは彼の話が聞きたかったのですが。だから、音楽以外ではすごく寡黙でシャイで、物腰のやわらかい人でした」

エディ・クレイマーはジミ・ヘンドリックスのテクノロジーへの関心について語り、1968年にレコード・プラント・スタジオで『エレクトリック・レディランド』をミックスしていた時のことを振り返っている。「コンソールでフェイザーを扱っていた時にジミが隣に座っていたんだ。当時はコンピューターとかもなかったから、突然、偶然にもおかしなことが起こったんだ」

「ジミのギターが『ウー』と唸りながら、私たちの頭の後ろに来た。『一体これは何だ?』と思って、ジミも僕のことを見てきた。『もう一度できる?』と訊かれたから、僕は『分からない』と答えた。このミスを真似しようとしたんだけど、結局再現できなかった。サウンドが自分たちの後ろに来たのは初めてだった。もし彼が生きていたら、新しいテクノロジーの真っ只中にいたんじゃないかな。『ギターをパンで振ってみよう』とかね。スタジオのレコーディングでは彼は頭が良くて、テクノロジーにも関心があったから、頭を越えてパンさせるとか、部屋の中を回すとか、そういうことをやらせたがっていた。それは僕のやりたいことでもあったんだ」

先日、ジミ・ヘンドリックスはオリジナルのギター・トラックを使ってゼイン・マリクがカヴァーした“Angel”の音源が公開されている。

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