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デヴィッド・ボウイが癌の診断後に最後のロンドン訪問を行なっていたことが明らかになっている。

デヴィッド・ボウイは公式発表によると「18ヶ月に及ぶ勇敢なガンとの闘い」を経て、1月10日に亡くなっている。

デヴィッド・ボウイは1993年からニューヨークに居住していたが、2014年の夏に妻のイマン・アブドゥルマジドと14歳の娘のアレクサンドリア・ザーラ・ジョーンズを連れて、最後のロンドン訪問を行なったと『デイリー・ミラー』紙が報じている。

ロンドンに1週間滞在したデヴィッド・ボウイは、観光地を訪れたほか、幼少時代によく行っていた場所を訪れたという。

ボウイ一家は、滞在中、ロンドンのナイトブリッジにある五つ星のジュメイラ・カールトン・タワーに宿泊し、ロンドン塔やロンドンの大観覧車であるロンドン・アイをお忍びで訪れたが、気付かれることはなかったと『デイリー・ミラー』紙は述べている。

また、ボウイにとって出生の地でもある南ロンドンのブリクストンも訪ね、父ヘイウッド・“ジョン”・ジョーンズと母ペギーの間に本名のデヴィッド・ロバート・ジョーンズとして生まれたスタンスフィールド・ロードにある生家の場所にも足を運んだという。

同年のインタヴューで妻のイマンはこの時のロンドン訪問について次のように語っている。「この夏、行ってきたの。誰もわたしたちがここにいるって知らなかったのよ。ロンドンのルートン空港にジェットで行って、毎日出かけて、違うことをしたの。報道陣も誰も知らなかったのよ。セレブリティの人々が匿名になれないなんて考え方はバカげてるわ。ロンドン・アイにも行ったのよ。別々に並んで、レクシー(娘の愛称)は友達も連れていて、ボディーガードもいたんだけど、観覧車に乗ったところで全員集合したの」

ザ・ローリング・ストーンズのほか、多くのアーティストがデヴィッド・ボウイの死を受けて追悼のコメントを発表しており、長年のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティは最新作『★(ブラックスター)』について「別れの贈り物」と評しており、イギー・ポップはボウイとの友情を「最愛のものだった」と語っている。

デヴィッド・ボウイは69歳の誕生日にあたる1月8日に通算25作目となるニュー・アルバム『★(ブラックスター)』をリリースしている。

新作『★』は、ボウイ自身と盟友トニー・ヴィスコンティがプロデュースを手掛け、ダニー・マッキャスリン(Saxophone, Flute, Woodwind)、マーク・ジュリアナ(Drums, Percussion) ら、“新世代のジャズ・シーン”を牽引するアーティストや、LCDサウンドシステムの中心人物、ジェームス・マーフィー(Percussion)が参加している。

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