R.E.M.のギタリストであるピーター・バックはバンドを再結成させるつもりはないことを改めて語っている。
R.E.M.は30年以上の活動を経て、最後のアルバム『コラプス・イントゥ・ナウ』をリリースして2011年に解散している。以降、バンドの再結成については何度も否定されている。
今回、『クラシック・ロック・マガジン』のインタヴューを受けたピーター・バックはバンドを解散することにした理由を語っている。「音楽以外のことが大きくなってしまって、自分としては喜びが奪われてしまったところがあるんだ」
「朝起きて、『ああ、今日の写真撮影はやりたくないな。演技もできないのにミュージック・ビデオで俳優のふりをするのもやりたくない』とか、そういうことだよね」
キャリアにおいてピーター・バックは興奮した瞬間もあったと続けている。「グラストンベリー・フェスティバルで演奏するのは大好きだったし、多くの人の前で演奏することも好きだったし、多くのアルバムが売れたのも嬉しかった。でも、それが自分たちのやる理由ではなかったんだよ」
「それで、もう終わりにしようと決めるところまで来た時、それは素晴らしい共通体験になったんだ。それを変えるつもりはないし、戻ることもないだろうね」
ピーター・バックは解散したのは適切なタイミングだったと振り返っている。「最後の2枚のアルバムは力強いものになっている。でも、最後のアルバムがどんなによくても、自分たちの時代じゃないように感じたんだ」
「それはそれで正しいし、理解しているよ」
「僕らはラッキーだった。最後にやったツアーも多くの人に向けて演奏できたんだからね」
2011年、バンドの解散についてピーター・バックは次のように語っていた。「R.E.M.というバンドにいて、常に素晴らしかったことの一つが、僕らの書いた曲やアルバムが僕らにとって意味するのと同じくらい、ファンにとって大きな意味を持ってたことだったんだ。みんなを尊重することは僕らには重要なことだったし、今なお重要なことなんだ。みんなの人生に参加できたことは信じられない贈り物だよ。ありがとう」
R.E.M.は1980年にジョージア州のアセンズで結成され、1983年の『マーマー』から2011年の『コラプス・イントゥ・ナウ』まで15枚のアルバムをリリースしている。ドラマーのビル・ベリーは1997年に脱退して農夫となっており、その2年前に脳腫瘍を患っていた。代わりのメンバーが公式に加入することはなかった。
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