ザ・ビートルズはドキュメンタリー作品『アンソロジー』の監督を務めてグラミー賞を受賞したジェフ・ウォンフォーが亡くなった。享年73歳だった。
訃報は現地時間11月22日に娘のサムによって発表されており、育ったニューカッスルで亡くなったという。死因については発表されていない。
「父にしておじいさんを亡くして衝撃を受けており、彼のいない世界など想像できない自分がいます」と娘のサムは声明を発表している。「彼は唯一無二で、大きな存在感とそれに適した心の持ち主でした」
「彼のあたたかさ、ユーモア、あらゆる質のジョークを覚えている百科事典的能力は彼と会った人を忘れさせなくなりました。そして、それは死後に受け取った一連のメッセージや追悼の言葉によって証明されています」
「彼は自分のやっていることが好きで、最後までそれを続けてくれたことに感謝しています」
ジェフ・ウォンフォーは5年の歳月をかけて、8つのドキュメンタリー、3作のダブル・アルバム、コーヒーテーブル・ブックで構成される『アンソロジー』シリーズを手掛けている。プロジェクトは1997年に完結しており、ドキュメンタリーは過去の映像とポール・マッカートニー、リンゴ・スター、2001年に亡くなったジョージ・ハリスンの新たなインタヴューが使われていた。1980年に殺害されたジョン・レノンのコメントも使われており、グラミー賞の最優秀長編ミュージック・ビデオ賞を獲得している。
ジェフ・ウォンフォーはポール・マッカートニーの“In The World Tonight”と“Young Boy”のミュージック・ビデオも手掛けており、80年代の音楽番組『ザ・チューブ』にも参加している。1984年発表のクリスマスの名曲“Do They Know It’s Christmas?”の20周年を記念して再レコーディングする様子を追った『バンド・エイド20』も監督している。
So so sad to hear of the death of the legend @GeoffWonfor.
A north east titan. Wonderful father, grandfather and friend All of our @sundayforsammy family will miss you so much. ❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️— Denise Welch (@RealDeniseWelch) November 22, 2022
訃報を受けて追悼の声も寄せられており、ザ・1975のマット・ヒーリーの母親であるデニース・ウェルチは「素晴らしい父親、祖父にして友人」だとして、「北東部の巨人」だったと評している。
ジェフ・ウォンフォーは娘のアビとサム、孫のアミ、アンバ、アマーヤ、フレッド、ジョージーに看取られている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.