デュラン・デュランの元ギタリストであるアンディ・テイラーはステージ4の前立腺ガンの治療でロックの殿堂入りの式典を欠席している。
現地時間11月5日に行われたロックの殿堂入りの式典でデュラン・デュランはロックの殿堂入りを果たしている。アンディ・テイラーは16年ぶりにデュラン・デュランと共演する予定になっていた。
アンディ・テイラーは1980年にデュラン・デュランに加入して、1986年に脱退している。アンディ・テイラーは2001年にバンドに復帰して、2004年にはアルバム『アストロノート』をリリースしており、2006年に再び脱退している。
ロックの殿堂入りの式典で行うパフォーマンスについてヴォーカリストのサイモン・ル・ボンは次のように語っていた。「アンディ・テイラーからは既にイエスという返事をもらっているんだ。彼は乗り気だよ。僕らはいわゆる険悪な別れをしたわけではないからね。紳士的なものだったり、理解の上でのものだった」
しかし、デュラン・デュランはロックの殿堂入りの式典で“Hungry Like The Wolf”と“Girls On Film”を披露したが、サイモン・ル・ボンはアンディ・テイラーについて4年前に「ステージ4の前立腺ガンと診断されていたんだ」と説明して、彼からの手紙を読み上げている。
「現在の容態はすぐに生命に関わるものではないものの、治療法はありません。非常に洗練された延命措置をしてもらったので大丈夫だったのですが、1週間ほど前にぶり返してしまったのです」
アンディ・テイラーは医師が並外れた努力をしてくれたものの、イビザの自宅からロサンゼルスの式典会場まで飛行機に乗るのは「限界を超える」ものになってしまったと説明している。
「しかし、私がいてもいなくても、44年間にわたってこのバンドが達成してきたことや維持してきたことが損なわれることがあってはいけません。私たちは恵まれた人生を送ってきました。少しやんちゃで、でも優しく、少し癪に障るものの、綺麗な格好をしていました。うぬぼれているところもあったかもしれません。私たちには届けるべきものがたくさんあったからです。しかし、何度も言ってきた通り、私たちにはクールなファンがたくさんいて、野心があり、集団として本能的なクリエイティヴ精神が共通していました。一体何がうまくいかないというのでしょう?」
A note from Andy Taylor. ?https://t.co/5p1D5KcjGB pic.twitter.com/yn4Q2DrSw7
— Duran Duran (@duranduran) November 6, 2022
手紙は次のように続けられている。「行けなかったことは本当に申し訳ないですし、残念です。分かってほしいのですが、今回のことはすごく喜んでいて、ワーミー・ペダルと共に新しいギターも購入していたのです。この4人のブラザーのことを誇りに思います。彼らの永続性には驚かされますし、この賞を受け取ることを本当に喜んでいます。こんな日は来ないのではないかと思っていたのですが、この日を迎えられて死ぬほど嬉しいです」
デュラン・デュランはエミネム、カーリー・サイモン、ドリー・パートン、ライオネル・リッチー、ユーリズミックス、パット・べネターと共に今年のロックの殿堂入りを果たしている。
式典では出席できなかったカーリー・サイモンに代わってオリヴィア・ロドリゴが“You’re So Vain”のカヴァーを披露したほか、エミネムはエド・シーラン、エアロスミスのスティーヴン・タイラーと共演を果たしている。
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