キッスのジーン・シモンズは最近のカニエ・ウェストの発言に言及して、「素晴らしい人」を周りに置くようにして「薬を飲むべきだ」と語っている。
ジーン・シモンズは『ピアーズ・モーガン・アンセンサード』に出演して、インスタグラムとツイッターのアカウントが閉鎖され、広く批判を受けることになったカニエ・ウェストの反ユダヤ的な発言の謝罪を受け入れるべきかと尋ねられている。
ユダヤ人であるジーン・シモンズはカニエ・ウェストに会ったことはないとしながらも「自分が聞いたことからすると、彼は傷ついていて、彼は傷を負っているからこそ、暴言を吐いているんだと思う」と語っている。
「自分は博士でも医者でもない。カニエ・ウェストのこともそんなに知らない」と彼は続けている。「もしも薬があるなら、あの紳士には薬を飲んでもらいたいと思うよ。もし悪い人に囲まれているなら、素晴らしい人を周りに置いたほうがいい」
ジーン・シモンズはさらに次のように語っている。「はっきりさせたおきたいのはアフリカン・アメリカ人は肉体的、精神的、文化的に何十年、何世紀にもわたって拷問を受けてきた。でも、今回話を聞かされた人たちも何千年にもわたって精神的、肉体的に拷問を受けてきた人々なんだ」
「ユダヤ人は頑張ってきた。はっきりさせておきたいけど、ユダヤ人はそれに取り組んできたからね。でも、甘く考えてはいけない。人種差別、反ユダヤ主義はすぐ傍にあるんだ。誰もが何らかの支配体制によって犠牲になってきた人たちなんだ」
『ピアーズ・モーガン・アンセンサード』にはカニエ・ウェスト自身も出演しており、最初は謝罪を拒否していたものの、「ユダヤ人に対してデス・コン3を仕掛ける」というツイートについては後に謝罪している。
先日、カニエ・ウェストはパリのファッション・ウィークで「ホワイト・ライヴス・マター」と書かれたシャツを着ていたことで批判を受けることになっている。
それを批判したショーン・“ディディ”・コムズに対してカニエ・ウェストは「俺に連絡するように言ってきたユダヤ人たちに、誰も自分のことを脅したり手出しできないことを示す例にしてやる」というメッセージのスクリーンショットをインスタグラムに投稿している。この投稿が批判を受けると、カニエ・ウェストは「ユダヤ人に対してデス・コン3を仕掛ける」とツイートしている。これは「デス」とアメリカの戦争準備体制を示す「デフコン」を組み合わせた言葉と見られている。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.