クリス・コーネルはエディ・ヴァン・ヘイレンがギターで参加した曲で歌う可能性があったことが明らかになっている。
クリス・コーネルのソロ・ツアーに参加し、2009年発表のアルバム『スクリーム』にも参加しているギタリストのピーター・ソーンはポッドキャスト『ザ・ミッチ・ラフォン&ジェレミー・ホワイト・ショウ』に出演して、クリス・コーネルとエディ・ヴァン・ヘイレンのコラボレーションが実現しそうだったことを振り返っている。
「彼らは仲間で、エディは音楽でクリス・コーネルとずっと何かをやりたがっていたんだ」とピーター・ソーンは語っている。「エディはクリス・コーネルの声が好きで、『彼のことが好きなんだ。何か一緒にやろうと話をしているんだ』とよく言っていたよ」
ピーター・ソーンは『スクリーム』に収録の“Enemy”と“Climbing Up the Walls”のレコーディングに参加している間にエディ・ヴァン・ヘイレンにギターで参加してもらうことを思いついたと語っている。「駐車場の車の中でよく聴いていたんだけど、クリス・コーネルが『この曲にエディに参加してもらうのはどう思う?』と言ったんだ」
ピーター・ソーンはフリードマン・アンプの創業者であるデヴィッド・フリードマンに連絡を取って、エディ・ヴァン・ヘイレンと5150スタジオで会うことができたという。問題の曲を聴かせると、エディ・ヴァン・ヘイレンはギターのトラックをレコーディングしたが、このコラボレーションは日の目を見ることはなかったと説明している。
「この曲が完成していたと思わせて人を喜ばせるようなことはしたくない。だって、完成しなかったんだ」とピーター・ソーンは語っている。「でも、エディ・ヴァン・ヘイレンはその曲に取り組んでいたんだ。数週間にわたって彼のところに行くと、彼は演奏してくれた。聴いた時は『こんなことになるなんて信じられない』と思ったよ。自分とエディが同じ曲に存在しているわけだからさ」
「長い話なんだけど、その曲にクリスのヴォーカルが入ることはなかった。そういうことなんだよ。エディはヴァン・ヘイレンの次のアルバムを作るのが忙しくなって、それで最終的には完成することはなかったんだ」ピーター・ソーンによれば、5150スタジオのどこにはエディ・ヴァン・ヘイレンがレコーディングした音源が存在するはずだとして、もう一度「ぜひ聴いてみたい」と語っている。
クリス・コーネルは『スクリーム』がリリースされてから10年も経たずに亡くなっている。今年5月には亡くなってから5年となることを受けて、サウンドガーデンのメンバーやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、妻のヴィッキー・コーネルが追悼の意を表している。
エディ・ヴァン・ヘイレンは2020年に亡くなっている。レッド・ホット・チリ・ペッパーズは10月14日にリリースされる通算13作目のアルバム『リターン・オブ・ザ・ドリーム・カンティーン』に収録される“Eddie”をエディ・ヴァン・ヘイレンに捧げている。
アンソニー・キーディスは“Eddie”について次のように語っている。「彼の死亡に関する報道の翌日、フリーがすんごいエモーショナルなベースラインを弾いてたんだ。ジョン、チャドと僕はそのベースラインに併せて音を作り、そして彼に捧げる曲が自然と出来上がった。僕たちに沢山のインスピレーションを与えてくれた人のために悲しむのは必要だった」
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