ラモーンズのジョーイ・ラモーンの遺産管理団体は音楽出版権を1000万ドル(約14億5000万円)で売却したことが明らかになっている。
音楽出版権を管理するプライマリー・ウェーヴ・ミュージックは投資会社のブルックフィールド・アセット・マネージメントと提携しており、その一環でジョーイ・ラモーンの音楽出版権は売却している。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によれば、契約には肖像権や名称の独占的権利も含まれている。売却された音楽出版権には“Judy Is A Punk”と“I Wanna Be Sedated”といったラモーンズの多数のヒット曲が含まれている。
ジョーイ・ラモーンの弟であるミッチェル・ハイマンは次のように語っている。「兄の遺産を永続させたいという彼らの熱意、兄の信頼性を損なわないような形でそうしたいという彼らの誠実さに納得させられました。彼らと共にやっていくのを楽しみにしています」
プライマリー・ウェーヴのレキシー・トッドは声明で次のように続けている。「ジョーイ・ラモーンは完全にオリジナルな存在です。ソングライティング、スタイル、声、すべてが間違いなくユニークで、今日でもすぐにそれと分かるものとなっています」
「カウンターカルチャーの象徴にして、パンク・ロックの主導者であるラモーンズはカルチャーに影響を与える音楽の力を身を以て示し、数十年ものミュージシャンに影響を与える礎を築いたのです」
昨年、ジョーイ・ラモーンについてはネットフリックスの伝記映像作品『アイ・スレプト・ウィズ・ジョーイ・ラモーン(原題)』でピート・デヴィッドソンがジョーイ・ラモーンを演じることが明らかになっている。同作は7年間のリンパ腫との闘病の末にジョーイ・ラモーンが亡くなってから20年を迎えることを記念したものとなっている。
監督はピート・デヴィッドソンと『僕が大人になる前に』や『ピート・デヴィッドソンのNYから生”存”放送』で仕事をしたジェイソン・オーリーが担当しており、ミッチェル・ハイマンが書いた回想録『アイ・スレプト・ウィズ・ジョーイ・ラモーン』を原作としている。
バックカタログの権利の売却については先日、フィル・コリンズとジェネシスのメンバーは原盤権と音楽出版権の一部をコンコルド・ミュージック・グループに売却したことが明らかになっている。
また、ブルース・スプリングスティーンは原盤権と出版権をソニーに5億ドルで売却しており、ボブ・ディランは自身の音楽出版権をユニバーサル・ミュージック・グループに3億ドルで売却している。ニール・ヤングはヒプノシス・ソングスに自身の権利の50%を1億5000万ドルで売却している。
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