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カニエ・ウェストはパリのファッション・ウィークでバレンシアガのファッション・ショーでキャットウォーク・デビューを果たしたが、現地時間10月3日に行われたイベントでイージーのシーズン9を発表している。

生配信されたイベントでカニエ・ウェストは「ホワイト・ライヴス・マター」と背中に書かれたロングスリーヴのシャツを着用している。米『ローリング・ストーン』誌によれば、「ブラック・ライヴス・マター」をもじったこの言葉は近年、白人至上主義組織によって使われており、名誉毀損防止同盟はヘイト・スローガンに分類している。

カニエ・ウェストは保守的な黒人コメンテーターであるキャンディス・オーウェンズの隣に立つ写真も撮影されている。彼女は「ブラック・ライヴス・マター」を批判してきており、彼女も「ホワイト・ライヴス・マター」と背中に書かれたシャツを着用している。

この写真が出回ると、ジェイデン・スミスやブージーといったアーティストはその衣装の選択に反応を示しており、ジェイデン・スミスはイベントを退出したとして、「メッセージが感じられなかったので出ることにした」とツイートしている。

ブージーは厳しい言葉で次のように述べている。「人種として体験してきたことを経て、あなたは失礼なことをした。白人の手で黒人が苦しめられ、亡くなってきたことを気にしていないのだろう。ブッシュは黒人が好きではないと言っていたが、本当は『ニガー』なんだろ」

カニエ・ウェストは人種や政治を巡る発言で近年物議を醸してきており、2018年にドナルド・トランプを支持することを表明して、「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」の帽子を着用しており、キャンディス・オーウェンズのことも支持している。

また、カニエ・ウェストは2018年4月に「奴隷制度が400年も続いたっていうのを聞くとさ、400年だぜ? それって選択だったようにも聞こえるよね。俺たちは精神的に投獄されているんだよ」と発言したことを受けて謝罪している。

イージーのシーズン9を発表したイベントではカニエ・ウェストとジェイムス・ブレイクのコラボレーションによる新曲“Always”もかけられている。ロンドンでもカニエ・ウェストはこの新曲をかけており、ジェイムス・ブレイクは当時この曲がカニエ・ウェストと一緒に作った3曲のうちの1曲であることを明かしている。

カニエ・ウェストはこれまでアディダスやGAPと提携してきたが、そうした関係を解消してファッションの分野で今後、自身だけで活動していく計画を明らかにしている。

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