プリンスの遺産管理団体はシネイド・オコナーの新たなドキュメンタリーで“Nothing Compares 2 U”の使用を許可しなかったことが明らかになっている。
キャサリン・ファーガソンが監督した『ナッシング・コンペアーズ』はシネイド・オコナーが90年代前半に有名になっていく様を追ったものとなっている。シネイド・オコナーに近い人物に加えてドキュメンタリーにはシネイド・オコナー本人のインタヴューも収録される。
シネイド・オコナーを成功へと導いた大きな要因は“Nothing Compares 2 U”をカヴァーしたことで、ドキュメンタリーのタイトルにも使用されている。
しかし、ドキュメンタリーで楽曲が使用されることはないようで、プリンスの妹で共同相続人のシャロン・ネルソンは米『ビルボード』誌に使用の申請を許可しなかったことを明かし、「彼女は曲を使うのにふさわしくないと思いました」と語っている。
シャロン・ネルソンは次のように語っている。「『ザ・ヒッツ1』に収録されているロージー・ゲインズとのプリンスのライヴ・バージョンに敵うものはないと思います。同作は11月4日にアナログ盤でリリースされます」
「彼女は私の兄が書いた曲を使うのにふさわしくないと思いました。だから却下したのです。彼のバージョンが一番だと思います」
監督のキャサリン・ファーガソンは次のように語っている。「元々は曲を使おうと考えていましたが、拒否されました。それは権利保有者に可能なことです」
「最終的には作品のその部分にも満足しています。おかげでシネイド・オコナーの言葉と彼女のソングライティングにフォーカスするものになりました」
ドキュメンタリーの予告編はこちらから。
ドキュメンタリー『ナッシング・コンペアーズ』はアメリカではストリーミング・サービスで配信されており、イギリスでは10月7日に劇場公開される。トレイラーはシネイド・オコナーがコンサートで歓声とブーイングにさらされる場面から始まり、キャリアにおいて物議を醸すことになった“Nothing Compares 2 U”について語るものとなっている。
「“Nothing Compares 2 U”がヒットした時の騒ぎは異常なものでした」とナレーションでは語られている。「あの曲は世界各国で1位になりました」予告編では児童虐待に抗議してローマ法王ヨハネ・パウロ2世の写真を破り捨てたことで知られる『サタデー・ナイト・ライヴ』のスタッフも証言している。
「私は性的虐待のために教会に苦情を申し立てようとした家族が黙殺されているという記事を目にしたのです。アーティストの仕事の一つはたとえ難しいものであっても必要な会話を生み出すことです」とシネイド・オコナーは語っている。
シネイド・オコナーは今年1月に息子を亡くしており、その後、入院してライヴをキャンセルすることを発表している。
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