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スクーター・ブラウンはテイラー・スウィフトの原盤権を買収したことについて後悔していることを明かしている。

2019年にスクーター・ブラウンと彼のメディア会社であるイサカ・ホールディングスがテイラー・スウィフトが所属していたビッグ・マシーン・レーベルを買収したことを受けて、テイラー・スウィフトは自身の音源に関する権利を取り戻すために初期6作品を再レコーディングすることを表明している。

2020年にわずか2年たらずでバックカタログの権利が再び別の人物の手に渡ったことを知って、テイラー・スウィフトは声明を発表している。ビッグ・マシーン時代のマスター音源の権利はスクーター・ブラウンから未公開株式投資会社のシャムロック・ホールディングスに3億ドルで売却されており、その際に「私には売却されなかった」と述べている。

「私の音楽が預かり知らぬところで売却されたのはこれで2度目です」とテイラー・スウィフトは当時述べている。「手紙には購入前に知ってもらうために連絡を取りたかったものの、スクーター・ブラウンは私や私のチームに連絡しないことを求めて、そうでなければ契約は中止だと言ったと伝えてきました」

今回、スクーター・ブラウンはNPRの番組『ザ・リミッツ・ウィズ・ジェイ・ウィリアムズ』に出演して、テイラー・スウィフトの原盤権を獲得したことについて後悔はあるかと訊かれている。

「テイラー・スウィフトの原盤権を買収した時に大事になりましたよね。あの時に戻ることができたら、違った形で対処していますか?」とジェイ・ウィリアムズは述べている。

スクーター・ブラウンは次のように答えている。「ええ、違う形にするでしょうね。あのことからは大事な教訓を学びました。多くの行き違いがあったように思います。誰かと確執があった時というのは話をしたいと思わないと解決するのは難しいのです」

「後悔しているのは、契約を結べば、誰でも私と話をして、私の意図や人格を見てくれて、『一緒にビジネスをやりましょう』と言ってくれると思っていたことです。知らない人にも私はそう思い込んでいて、そうした思い込みを二度としてはいけないということを学びました」

彼は次のように続けている。「どんな諍いでも『私は何もしていない。みんなが間違ってる!』と言うことはできますし、正当化することもできるのかもしれません。『不公平です。公平に扱われていません』とか言うことはできるのでしょう。でも、私はそんな感じは好きじゃありませんし、それに対処することもできません。これをどう考えて、何を学べばいいのでしょう?」

「私は事の顛末を理解していませんでした。不公平だと思っていましたが、理解したのは相手側も不公平だと思っていたことです。だから、私は教訓を学ぶことにしました。成長するための教訓です。私は関わっている全員の幸せを願っています。誰もが得をしてほしいのです。誰かに損をしてもらいたいとは思っていません」

現時点でテイラー・スウィフトはアウトテイクや未発表曲を追加して『フィアレス』と『レッド』の再レコーディング・バージョンをリリースしている。また、映画映画『スピリット・アンテイムド(原題)』に提供された“Wildest Dreams”再録音源も公開されている。

テイラー・スウィフトは通算10作目のアルバム『ミッドナイツ』を10月21日にリリースすることも決定している。アルバムのリリースはMTVビデオ・ミュージック・アウォーズの授賞式で発表されている。

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