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フィル・コリンズとジェネシスのメンバーは原盤権と音楽出版権の一部をコンコルド・ミュージック・グループに売却したことが明らかになっている。

『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙によれば、この契約は3億ドル(約430億円)以上に及ぶもので、“In the Air Tonight”、“You’ll Be In My Heart”、“Against All Odds”といったフィル・コリンズのソロ作の原盤権も含まれており、ダイアン&アニータの“A Groovy Kind Of Love”、シュープリームスの“You Can’t Hurry Love”といったカヴァー曲の原盤権も対象となる。

ジェネシスの音源としては“Invisible Touch”、“That’s All”、“Land Of Confusion”、“Follow You, Follow Me”といった曲が対象となる。契約にはギタリストのマイク・ラザフォードによるマイク&ザ・メカニックスの作品も含まれている。

コンコルド・ミュージック・グループの社長であるボブ・ヴァレンタインはジェネシスやフィル・コリンズの音楽を若い世代に届けるのが目的だと語っている。「古い音楽の消費を促進させるフェイスブックやインスタグラム、TikTokがある今日の世界において、レコード会社である私たちは音楽にもう一度命を吹き込んでいく方法を取らなければなりません」

フィル・コリンズとジェネシスに先立って多くのミュージシャンがバックカタログの権利を売却する選択をしており、昨年ブルース・スプリングスティーンは原盤権と出版権をソニーに5億ドル(約550億円)で売却している。

ボブ・ディランも先日、自身の音楽の権利を売却しており、ユニバーサル・ミュージック・グループに3億ドルで売却している。ニール・ヤングはヒプノシス・ソングスに自身の権利の50%を1億5000万ドルで売却している。

ジェネシスは今年3月にグループとして最後のライヴを行っている。フィル・コリンズ、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスによるジェネシスはツアー・メンバーとしてダリル・ステューマー、ニック・コリンズ、ダニエル・ピアース、パトリック・スミスを迎えて、ロンドンのO2アリーナで公演を行っている。

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